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梅雨晴れの下、追い山ならしが開催されました

ずっと曇りと雨が続いていた博多に、久々に夏の日差しが降り注ぐ一日となりました。梅雨晴れとなった本日7月11日(金)、博多祇園山笠は15日のリハーサルともいえる「追い山ならし」が行われました。

午後1時過ぎから、各流の各町で太鼓が練り歩き、集合を知らせて回ります。

午後2時過ぎから、「山列入り」が開始。各流の舁き山がスタート地点の山留の手前となる櫛田神社横から冷泉公園横までずらりと並びます。

山列に入った各舁き山の前では各町の手打ちの挨拶が行われ、家族との記念撮影などを行う姿などが数多く見られました。

午後3時過ぎからは、櫛田神社清道前の道は人が平日にも関わらず多くの人が詰めかけ、一目でも山笠を見ようと待っています。

桟敷席も満席状態です。

清道旗が立つ承天寺前は、山笠が来る前から水が道路に掛けられています。脇には数多くの勢水が入ったバケツが準備されています。

午後3時59分、清道の大太鼓が叩かれ、一番山笠千代流が勢いよく清道の中に駆け込んでき「櫛田入り」を披露。能舞台に向かって山を据え、一番山笠だけに許される誉・博多祝いめでたを会場と共に謡いあげます。

千代流が博多の街に飛び出していくと、5分おきに次々と各流も櫛田入りを披露し、博多の街に飛び出していきました。

最初に博多の街に飛び出した千代流、最初の清道旗がある東長寺へ。舁き山が到着する前に、子供たちが東長寺の住職に口上を述べて、見物客から喝さいを浴びました。

各流は、東長寺前と承天寺前で清道廻りを行って表敬した後は、細い道が続く旧東町筋へ進みます。石畳風の道路になった旧東町筋を走り抜け、一路大博通りを目指します。

細い道だった旧東町筋から一転して道幅の広い大博通りを走り抜け、再び細い道となる旧西町筋を目指します。

山笠催行のため、午後3時半より大規模な交通規制がかかっている博多の大通りの数々。すでに大渋滞となっていますが、山笠が通過すると急いで市民の足であるバスを通していきます。

舁き山は再び細い道となる旧西町筋へ。勢水所では大量の水が飛び交い、熱くなった舁き手達の体を冷やします。

追い山ならしは、追い山より1キロ短いコースなので、旧西町筋の直線の先がゴール地点の廻り止めとなります。店屋町を抜けると、視界の先に赤い廻り止めの幕が見え始めます。辻仁成氏がその力を「龍」と言い例えた中洲流の男たちが、廻り止めに向かって全員で舁き山を運んでいきます。

廻り止めの櫓では招き旗が振って舁き山を招き、最後の最後まで鼓舞。参加者も力を振り絞って廻り止めを通過します。

そして最後に出発した七番山笠 西流が廻り止めの幕をくぐり、全ての流が追い山ならしを無事終えました。通過するとすぐに、山小屋に向かって走りだします。

櫓には全コースタイムが掲げられ、その結果を見上げて語り合ったり記念写真を撮る姿が見られました。

明日は人気の行事である集団山見せが午後3時半から行われ、山笠が福岡部の天神に舁き入れられます。

櫛田入り

・千代流 34秒05
・恵比須流 32秒36
・土居流 35秒42
・大黒流 46秒38
・東流  32秒32
・中洲流 36秒04
・西流  29秒64
・上川端通 1分4秒65

全コース

・千代流 25分26秒
・恵比須流 28分59秒
・土居流 26分34秒
・大黒流 27分36秒
・東流  25分06秒
・中洲流 30分02秒
・西流  28分13秒