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江戸山王祭を題材とした所作事。
手古舞の鳶に若い者や芸者がからむ粋で華やかな振付けが特色で、『お祭』の通称を持つ。「手古舞」とは山車を警護する鳶のことで「てんてこ舞い」の語源ともいわれる。大勢が賑やかに踊るなか、腹掛に栽着袴の粋な姿で登場した鳶頭。大向うからの「待ってましたっ!」という声に「待っていたとはありがてぇ」と返す場面が見せ場の一つ。
復帰を夢見ていた18代目中村勘三郎は「この作品で歌舞伎座の舞台に立ちたい」と強く願っていたといい、新築なった歌舞伎座杮落としにて「18世中村勘三郎に捧ぐ」と銘打ち、三津五郎・福助・七之助らが顔を揃えて上演された。
[人形師:置鮎琢磨]
満月が青白く輝く夜、街の片隅のゴミ捨て場。
たくさんのジュリクルキャッツたちが、年に一度開かれる”ジュリクル舞踏会”に集まってきます。人間に飼い馴らされることを拒否して、逆境に負けずしたたかに生き抜き、自らの人生を謳歌する強靭な思想と無限の個性、行動力を持つ猫それがジュリクルキャッツ。そして今宵は、長老猫が最も純粋なジュリクルキャッツを選ぶ特別な舞踏会。再生を許され、新しいジュリクルの命を得るのは誰か。
人生を謳歌する、人間より人間らしい猫たちのアンソロジー「キャッツ」15年ぶりに帰ってきた「猫」たち。博多の街もにぎやかになりそうです。
[人形師:置鮎琢磨]