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元歴2年(1185)3月、壇ノ浦に平家を、滅ぼした源義経であったが、その後、兄頼朝の怒りを蒙り、鎌倉に入る事を許されず京に戻り、しばらく堀川の館にとどまった。
同年秋、頼朝の差し向けた討手に追われる身となった義経は、西国へ逃れようと、弁慶他家来を従えて、摂津の国大物浦に着く。
静御前もここまで同道して来るが、弁慶の諫言もあって、義経は、静御前を都へ帰すことにした。どこでも一緒にと願っていた静御前は、悲嘆にくれるが、仕方なくあきらめ、別離の酒宴で、別れを悲しみつつ名残の舞を舞い、泣く泣く一行の船出を見送る。
やがて、船が沖合にさしかかると俄に風向きが変わり、不思議や西国で滅びた平家一門の怨霊が波間に現れ、海上が荒れ波濤や逆巻く中に、異形の黒雲が現れ不思議や中でも平知盛の怨霊は、大薙刀を振り回して義経一行の行く手を阻んだ。義経は、刀を抜いて戦おうとしたが、弁慶はこれを押しとどめ、数珠をさらさらと押し揉んで一心に祈祷し、法力によって怨霊は、退散した。
[人形師:田中比呂志]
昔昔お爺さんが、山で白い犬を拾い我が子同然に可愛がって育て、名前をしろと付けた。
ある日犬のしろは梅木の下の土を掘りながら『ここ掘れワンワン』と鳴き始め、驚いたおじいさんは鍬で土を掘ったところ、小判が出てきました。
隣の欲の深いお爺いさんは、無理矢理犬を連れて行き小判を探させようといじめ、しかし犬が指し示した場所から出てきたのは、ガラクタばかり。犬を鍬で殴り我が子同然の犬を失って悲嘆にくれる心優しい老夫婦は、死んだ犬を引取り、庭に墓を作って雨風から犬の墓を守る傍ら小さい松の木を植えると短い年月で成長しやがて夢に犬が現れその木を伐り臼を作るように助言通り臼を作り、餅を搗くと、小判が臼から溢れ出た。
欲の深いお爺さんは、難癖を付けて臼を借り米を搗き始めたが、出て来るのは、ガラクタばかり、とうとう斧で臼を打ち割り、燃やしてしまった。
心優しい老夫婦は燃やした灰を返してもらい、大事に供養しようとするが、再び犬が現れ、桜の枯れ木に灰を撒いてほしいと頼み、その言葉に従うと花が満開になり、通りかかった殿様が感動し、やさしいお爺さんを褒めて褒美を与え、この時のセリフは、『枯れ木に花を咲かせましょう』です。やはり欲の深いお爺さんがまねをするが、花が咲くどころか殿様や家来の目に灰が入り悪辣な欲の深いお爺さんは、無礼をとがめられた。
[人形師:田中勇]
7/1 (月) |
7/9 (火) |
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当番町 お汐井取り |
全町 お汐井取り |
流舁 | 朝山 | 他流舁 | 追い山 ならし |
集団 山見せ |
流舁 | 追い山 |
町舁出 13:45 山列入 14:35 櫛田入 16:35 |
町舁出 2:45 山列入 3:35 櫛田入 5:35 |
※お汐井取りの時刻は、石堂橋の出発時刻