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博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

山留め(やまどめ)

追い山笠、追い山笠馴らしで、舁き山笠を舁き出す場所。いわゆるスタート地点。
土居通りの櫛田会館前にあり、座標としては緯度33.593460,経度130.410981の場所にあたる。

清道内に放送される場内アナウンスでは「●番山笠 ●流、山留めに入りました」というアナウンスが行われ、その際によく耳にする名称。
なお、このアナウンスが行われる時は、舁き山笠が竹竿の位置に棒鼻の先端を合わせて据えられた状態となっており、この舁き出し待機状態になる事を「山留めに入る」と言う。

山笠期間に入ると、歩道上に山留やぐらが設営され、櫓から突き出すように竹竿が備え付けられる。この竹竿のラインに合わせて舁き山笠の棒鼻が合わせられ、各流の公平さを保つようになっている。
竹竿はゲートと同じ意味を持っており、この竿が上がると舁き山笠は舁き出す(=スタートを切る)。竿は古来より櫛田の銀杏下にある太鼓台の大太鼓が鳴ってから上げられるようになっているが、現在は太鼓台の「5秒前!」のアナウンスと共に前さばきが棒鼻を叩いて0秒目のカウントをするタイミングに合わせて、竿が上げられている。
櫓には竹竿を上下しやすいような機構が付いており、この機構に装着した竿に取り付けた紐を引っ張ることで竿が上がる仕組みとなっている。
竿は水平に倒すのが基本であるが、その分持ち上げる時間がかかり舁き山笠と接触してしまう恐れもあるためか、45度の角度を付けて寝せて持ち上げているパターンが多い。

1964年の総会資料によると、山留前に山を据える際は、『竿前二間位で山とめヨイ、ヨイにて山止めに入る』(※原文まま)という申し渡しが書かれている。

場内アナウンスでは「●番山笠 ●流、山留めに入りました」というアナウンスが行われ、その際によく耳にする名称でもある。

櫛田神社横の塀には「山留め」と書かれた石板が飾られており、その石板に彫られている矢のイラストのラインが山笠のスタートラインとなる。同様に、この石板の対岸にあるマンションの壁にも山留めの位置を記したパネルが設置されている。

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