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博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

他流舁き(たながれがき)

7月11日の午後に行われる流舁き。
各自の流の地域から外に出て、他の流の地域に舁き入れるから「他流舁き」と呼ばれている。
(写真は東流の流地域に舁き入れた中洲流の舁き山笠)
現在は、大黒流、中洲流、千代流、東流が行っている(※2024年現在)。11日は早朝に朝山笠を行っているため、山笠期間で唯一一日2回山舁きを行う日となっており、参加者にとってはタフな一日の締めくくりの行事となっている。

他流舁きは、流区域外に出て山を舁くことでお互いに敬意を表す、いわば「陣中見舞い」的な意味合いが強い。出会ったら「よか山やね」と誉めることを忘れてはならない。
流地域から出るということもあって、櫛田神社に舁き入れて『櫛田入り』の練習をしたり、『陣中見舞い』の披露の意味合いから公共施設等などに舁き入れて表敬を行う流れもある。

千代流

千代流は流地域が広いため、流の地域を当番町のエリアとその他のエリアの2つに分け、10日に当番町エリアを、11日はその他のエリアを舁き回る。つまり『流舁き』2日目という認識だと分かりやすい。
その際、当番町のエリアに福岡県庁や福岡高等学校、千代小学校などの表敬先の公共施設がある場合は10日に表敬舁き入れを行い、遠い場合は11日に表敬舁き入れを行うようになっている。

東流

東流は、午後5時に舁き出した後、櫛田神社に舁き入れて櫛田入りの練習を2回行い、その後、JR博多駅への表敬舁き入れを行う。
博多駅前8号線から空港通りに出て博多駅前広場に舁き入れられ、広場では博多駅長が出迎えて東流の表敬を受ける。総務の口上の後、祝いめでたと手一本が入れられて表敬は終了する。
舁き山笠を中心に広大な広場を水法被の男達が埋めるのは壮観で、その光景を一目見ようと早い時間から博多駅の上層階のデッキの場所取りが激しい。
なお、舁き山笠の台足の銅金で広場のタイルを傷つけたり破損させないように、博多駅前広場に舁き入れる前に山笠の足にはゴム製のカバーが付けられて、広場に舁き入れられる。

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