7月1日以降、行事が行われる数時間前に、当番町や流の若手もしくは流の赤手拭などが、各町の町総代をはじめ山笠役員の家、または詰所に集合の案内をするため訪問する行事。
オッショイ!やオイサ!の声を合わせて走って向かい、軒先で役員の名前を呼びあげた後、全員で「もーろーろ」と声を揃えて言って案内を行う。
山笠は行事を行う日時がきっちり決まっているので、いつ集まるかは皆分かっているのだが、このような昔の作法を行ったうえで集合する所はいかにも伝統を誇る山笠らしい作法である。
この「もーろーろ」とは「もう、どうぞ」が訛った言い方。つまり「もう準備が出来ましたので、どうぞいらっしゃってください」という意味である。
この「もう、どうぞ」が「もーどーぞー」と訛って、「もーろーろ」となった・・・とされている。
流によってはこの行事を「もーろーろー」「もーろー」「もうどう」などと呼んでいたり、声を掛ける際も「もーどーぞー」「もーどーろー」「もーろー」と呼んだり、名前の読み上げや口上もそれぞれ違っていたりと、流や町毎にその作法が色々異なっている。
また流によっては長距離を走る地域もあるので、後半の方にもーろーろが来る役員がねぎらいの飲み物を用意している事もある。