流の名前や構成町の名前が筆で書かれた、幅約30センチ、長さ2メートルほどの大きな板。
その名の通り舁き山笠を「招き」いて進行方向を教える役目として使われる。文字が書かれた面を進行方向に向けて運ばれる。略して「招き」と呼ばれる事もある。
また、この板を持って先走りの先頭を走る子供達の事を指すこともある。
招き板は先走りの子供達の先頭が持つのが習わし。この招き板がやってきたら山笠が来るという知らせでもある。
先走りは舁き山笠より約110メートルほど先頭を走り、招き板は横一列になって走るのがな習わし。招き板が整然と走ってくるのを見ると感動すら覚える。
舁き山笠と距離が取れたら先走りは一旦停止。招き板を持った子供は振り返って仰ぐように板を前後に振って「山笠を呼び込む」。
舁き山笠は招き板が呼ぶ方向に向かって走り続け、距離がある程度詰まったら、先走りは再度走り出して舁き山笠を先導する。
昔は水桶の場所を知らせるための物だったらしいが、現在では山笠の進行を知らせる役目を担っている。
たまに、この旗を店頭や店内に飾っている博多の居酒屋を見かける事がある。