博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

海外遠征(かいがいえんせい)

博多祇園山笠は、これまで4度海外遠征を行い、『日本に博多と博多祇園山笠あり』を強くアピールしている。

ハワイ遠征(昭和55年)

初めての海外遠征は、昭和55年(1980年)ハワイ最大の祭「アロハ・ウィーク・フェスティバル」。舁き山が初めて海を渡り、水法被と締め込みの博多人が、両地域の友好親善に務めた。
コースはホノルル市のアラモアナ公園からアラモアナ通り、カラカウア通りを経て、カピオラニ公園まで約4.5キロ。沿道は観光客を含めて約10万人で埋まり、この模様は全米に放映された。この圧倒的なパフォーマンスにより「最優秀賞」を受賞した。
だが、土地が違うと様々な問題に直面。締め込み姿が祭に適さないという事で紛糾したり、勢い水の調達に困りワイキキの海水を掛けるなど急場を凌いだりするなど苦労があったようだ。
KBC九州朝日放送とRKB毎日放送は、現地にスタッフを派遣し、宇宙中継でワイキキの浜辺を走る山笠の勇姿を放映を行っている。
その後、昭和63年(1998年)に、オーストラリア・ブリスベン市で開かれる国際レジャー博覧会と、ニュージーランド・オークランド市のジャパンウィークに参加。平成16年(2004年)には上海市民クルーズ「三都航路2004」に参加している。