万四郎神社は、黒田藩の御用商人・伊藤小左衛門とその一族が祀られている神社です。
伊藤小左衛門は「大阪では鴻池、博多では伊藤」と並び称せられた大富豪だったのですが、1667(寛文7)年、黒田藩から国禁となっていた朝鮮への武器輸出が発覚し咎められ、家族、親族、番頭、手代、更には平戸や長崎などの一族郎党すべて捕らえられ、斬首や磔の刑に処せられました(小左衛門の墓は御供所町の妙楽寺にあります)。
その死罪の中には、小左衛門の子供、5歳の三男・小四郎、四男・萬之助も入っており、それをを不憫に思った博多の人たちが祀ったのが始まりで、現在は商売繁盛、子供の息災の神として手厚く祀られています。
この伊藤小左衛門の悲しいお話は、近松門左衛門の「博多小女郎浪枕(はかたこじょろうなみまくら)」として、今も語り継がれています。
(余談ではありますが、最近の調査の結果では、藩主の庇護が厚かった伊藤家への配慮により、小四郎と萬之助は他家に養子に出され、小左衛門の妻は下女とされた事が分かったそうです)。
万四郎神社は山笠とも縁があり、昭和36年から始まった7月13日の集団山笠見せのスタート地点はこの万四郎神社前からでした。
また、万四郎神社は”子供の息災の神”として祀られている事から、東流は毎年7月11日の朝山笠の日に、子供を台上がりさせて万四郎神社まで舁き入れて参拝、将来の山笠を担う子供の健やかな成長を祈願しています。
他にも境内の片隅には東流の倉庫があったり、山笠が終わった翌週ぐらいには神社の前の浜口公園で夏祭りを行われ、子供達が大人たちが出展した露店で大はしゃぎをする光景が見られるなど、地元の人の大事な場所となっています。
| 住所 | 福岡市博多区下呉服町1-28 |
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