久しぶりの遠方出張、九州は福岡県、博多にやって来た五郎。まずは友人の奥村(中村ゆうじ)の店を訪ねる。小腹がすいた五郎は仕事前になにか入れようと思い、目に留まったうどんの店に入ると、イイ雰囲気のオヤジ(小松政夫)に出迎えられた。その後商工会議所で大勢の人の前でプレゼンをする。
国民的ドラマになったドラマ「孤独のグルメ」。2014年8月9日に放送されたドラマ版初となる1時間特番『孤独のグルメ Season4 特別編! 真夏の博多出張スペシャル』では博多が舞台。主人公・井之頭五郎を演じる松重豊さん(福岡市出身)が博多の色々なお店を巡りました。ドラマに登場した各スポットをご紹介します。
オープニング後、地下鉄から上がってくる五郎が登場するシーンは、地下鉄呉服町の3番出入り口。
福岡市の特徴は空港からの移動の利便性。福岡空港と主要な福岡市内は地下鉄で移動可能で、福岡空港から呉服町まではわずか約12分程度(※中洲川端駅で乗り換えあり)で到着します。
五郎が「ごめんください」と最初に訪れ歓迎されたお店は、呉服町駅から歩いて1分の場所にある奥村商店です。
奥村商店は明治17年に博多区中呉服町で創業した雛人形を始めとする節句関連商品、お子様向けの玩具、駄菓子、花火を取り扱っています。
ドラマでは花火やお盆の灯籠が置いてありましたが、それはお店の表側の節句商品。裏側に回ると駄菓子の卸のお店になります。山笠の時期や夏祭りになると、子供達にあげるおやつや、屋台の景品を調達するため、たくさんの地元の人達が訪れます。もちろん一般の方も購入可能。子供の時に夢見た駄菓子やおもちゃの大人買いをする事が出来ます。
住所 | 福岡市博多区中呉服町2-24 |
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電話 | 092-291-5043(※人形店)/092-281-1578(※玩具店) |
休業日 | 日曜※季節により変更あり |
サイト | https://okumura-shoten.com/ |
奥村商店を出て、五郎が「ちょっと入れてくか」と立ち寄ったうどん屋は、昭和29年創業の”博多うどん”の老舗「みやけうどん」です。
店内は昔のたたずまいのまま。使い込まれた木のカウンターとテーブル、そして固定された椅子。厨房は昔のかまどを流用した大きな釜。そこで麺を湯がき、大きなとっくりで温めた「スメ」と呼ばれる出汁が注がれます。注文して30秒程度で出てくるのでびっくりする人も多いはず。これは、せっかちな博多っ子がぱっと食べてぱっと勘定して出れるように前もって麵を少しゆがいて準備しているため。福岡市出身のタモリさんが「博多のうどんはコシが柔くないといけない」と力説するのは、この前処理のためです。
メインメニューは「うどん」と「そば」の2つだけ。トッピングもシンプルでえび天、ごぼ天、丸天ほか全6種のみ。柔い太麺と美味しい出汁がよく絡み、出汁の旨味が口いっぱいに広がります。幅広い年代に愛させる変わらぬ味で、かの武田鉄矢さんも海援隊時代に練習後によく訪れたとか。店内にはロケで訪れた際に贈られた松重さんのサインが飾られてあり、「五郎さんが食べたお店はここですか?」と訪ねてくるお客さんも多くいます。
住所 | 福岡市博多区上呉服町10-24 |
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電話 | 092-291-3453 |
営業時間 | 月曜から金曜11:00〜18:00、土曜11:00〜17:00 |
休業日 | 日曜日・祝日 |
サイト | https://miyakeudon.machipeta.site/ |
五郎が食事を断り「ホテル、チェックインだけしとくか」とチェックインしたホテルは、「西鉄イン福岡」です。
天神、中洲には徒歩圏内、もちろん博多にも行きやすい立地条件で、中洲の屋台街やキャナルシティ博多にも歩いていけますので、福岡を楽しむには絶好の拠点です。五郎が窓から見下ろす風景は中洲方面。ここからお店探しが始まります。
住所 | 福岡市中央区天神1-16-1 |
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お部屋 | シングル/ダブル/ツイン/トリプル |
チェックイン | 15:00〜24:00 |
サイト | https://inn-fukuoka.nnr-h.com/ |
ホテルから出た五郎が散策しながら「なぜかノスタルジックな気分になる」と川を眺める場所は、中洲と天神を繋ぐ「福博であい橋」です。
劇場アニメ「君の膵臓を食べたい」で主人公の2人が歩いた場所でもあるこの橋では、夜になると路上で楽器の演奏やパフォーマンスが行われたりとにぎやかな場所になります。古来、博多は商人の町、福岡(天神)は武士の町と分かれていました。この成り立ちが違う二つの町が出会いつながっていく、その想いがこの橋の名前に込められています。
なお橋に供え付けられたパラソル型の街頭は、「黒田節」でも謡われている母里太兵衛の盃と槍をイメージしているそうです。
五郎はこの橋を渡り中洲エリアに足を踏み入れます。
五郎がふらりと足を踏み入れ「ん~、いい感じ」とつぶやいたのは、中州の中で「最も古い小路」しかも「最も小さな通り」と言われている裏路地「人形小路」(にんぎょうしょうじ)です。
人形小路はうっかりすると全く気づかない入り口があります。路地の入り口には、周囲のお店の看板に溶け込むように掲げられている看板がありますが、人形小路の雰囲気を楽しんでみたい方は、まずは那珂川側からこの裏道を見つけて足を踏み入れて頂くと、その雰囲気が十分に楽しむことが出来る事、請け合いです。
狭い道幅のこの通りに足を一歩踏み込むと、昔ながらの中洲の風情が残った風景と落ち着いた雰囲気に古き良き時代を感じ、タイムスリップしたような感覚に襲われること間違いありません。
この小路には昔ながらの古い居酒屋からお洒落なバーまでこじんまりとしたお店が約30件ほどが軒を連ねており、おいしいお店がある隠れ穴場スポットとして連日深夜までどこのお店も賑わっていますが、カウンターのみのお店が多いこじんまりとした店内は独特の雰囲気があります。
「腹が・・・減った」のいわゆる”孤独シーン”もこの人形小路です。
五郎が店を覗いて夕飯を食べることになるのは、孤独シーンの向かって左手に映っている「一富(かずとみ)」。
多くの常連さんでいつも賑わっている人気の小料理店です。劇中では「鯖ごま」が登場していましたが、鯖ごま以外にも旬の魚、肉料理、その他一品メニューも豊富にあり、博多の夜を堪能できます。
住所 | 福岡市博多区中洲4-1-24 |
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電話 | 092-281-5120 |
営業時間 | 18:00 – 23:00 |
休業日 | 日・祝日 |
エンディングテーマ直前、一富を出てふらりと散策する五郎が「あ、さっき明太子を頼むの忘れてた・・・ま、いっか。福岡、また来るさ」とつぶやいたのは中洲の屋台街。
夕方前から屋台の設営準備が一斉に始まり、数多くの屋台が軒を連ねて夜遅くまで営業しています。