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土居流と東流が御神入れを執り行いました

活発な前線の影響で九州各地で大雨が降り各地で甚大な被害が発生しています。博多でも深夜から降り始めた雨は夜が明けてもやむことはなく、早朝午前6時台になっても雨が強く地面を叩き付けるような悪天候。7月3日(月)は豪雨の中での一週間のスタートとなりました。

その雨の中、午前7時より東流が昨日出来上がった舁き山笠に神様を入れる「御神入れ」の神事を執り行いました。

山小屋前に設営されたテントの下で、神事参加者は櫛田神社の神職のお祓いを受け、雨がテントの屋根を叩く音の中、祝詞に耳を傾けます。

浄め祓いの儀では、神職が舁き山笠の表と見送りを大幣を振って祓い清め、神を舁き山の中に込めました。

最後に山口総務が玉串を捧げ、無事出来上がった舁き山笠を前に7月15日までの無事奉納を祈願しました。

今年の東流の舁き山笠は、真田幸村をテーマにした「武覚悟之六文銭(もののふかくごのろくもんせん)」です。

そして今年の一番山笠土居流も、まだ雨が降り続く中、明治通り沿いの山小屋前にて、午前10時より御神入れを執り行いました。

今年は一番山という事で「気合が入っている」と話していた人形制作を担当した中村弘峰人形師。なんと当番町には秘密で見送りにも表と同じサイズの人形を作り上げ、黒田長政と黒田官兵衛の親子を背中合わせに飾り付けました。そして、昨日の飾り付けの際に初めて黒田親子の人形を披露。シートを外した瞬間、その場にいた全員がどよめき喝采をあげました。

神事に参加した男たちを神職が祓い清めた後、驚きの両面飾りとなった舁き山笠の表と見送りを祓い浄め、舁き山笠の中に神が込められました。

玉串奉奠では、金子総務や中村弘峰人形師が玉ぐしを捧げ、追い山まで元気に怪我無く無事奉納ができることを祈願。最後に金子総務に奉納目録が櫛田神社より授与されました。

神事が終わると、降り続いていた雨が止み、男たちの顔から無事ここまで来たという安堵と喜びの笑顔が。晴れやかな顔で記念撮影に臨みました。

この一番山笠土居流の人形を手掛けた中村弘峰人形師に、山笠ナビが濃密なインタビューを敢行(※6月末)。「一番山」とは? 「人形」とは? 「中村弘峰」とは? 聞きたかったことをイロイロぶつけてみた山笠ニュース特別編を明日7月4日(火)公開します。お楽しみに!