昨日より開幕した博多祇園山笠。最初の日曜日を迎え、飾り山笠が公開された場所は見物客や買い物客で大い賑わいました。
来週7月10日からは「動」の山笠が始まります。舁き山笠を持つ各流は、最後の”仕上げ”に入ります。
夏の日差しが降り注いだ梅雨の中休みとなった本日7月2日(日)は、東流が舁き山笠の舁き棒を洗う棒洗いを行いました。
舁き棒を櫛田神社浜宮に運んだあと、御神酒を博多湾に注ぎ入れ、その海水を汲み上げます。
櫛田神社の神職からお祓いを受けると、御神酒が混ざった海水で舁き棒に注ぎかけ、棒に付いた一年間の汚れを落としました。
今日のこの東流の棒洗いで、今年のすべての棒洗いの行事が終了。浜宮に立てかけた注連下ろしの笹竹を外し、棒洗い神事の案内が書かれた看板が外され、フェンスが閉じられました。ここが開くのはまた一年後となります。
子供山笠は本日2日目を迎え、子供山が櫛田入りを行う清道では、RKB子供山笠教室の子供たちが勉強のために清道入りを待ちました。
とにかく暑い一日となった今日。子供たちには涼をとるために、景気づけにとたっぷり水が投げかけられ、冷たい水が飛ぶたびに賑やかな声が上がりました。
子供山笠が到着し、2日目の櫛田入りを行います。全員で輪になり、一致団結とテーマである「限界突破」を全員で確認しました。
1本目、2本目と好タイムが連発。二本目で28秒50の好タイムをマーク。全員のボルテージが上がります。
そして3本目。2本目の勢いをそのままに、気合の入った清道入りが行われ、26.47の記録が飛び出し、清道内は最高潮に盛り上がりを見せました。
今年の一番山笠を務める土居流は、本日午前9時より棒締めを山小屋で行いました。総務の「棒締めた!」の声に合わせて、全員で大きな声で「棒締めた!棒締めた!」と言いながら、舁き棒と山笠台を締め上げて行きました。
棒洗いを終えた東流も、棒締めを行いました。総務が見つめる先で、東流の男たちの手によって山笠台に舁き棒が取り付けられていきます。
土居流と東流の中間に位置する西流の山小屋も本日より建設開始。太鼓台や周辺の道路に対しての告知の看板の取り付け作業などが行われました。
午前11時20分、棒締めが終わった東流は、出来上がったばかりの山笠台に総務らが台上がりして試し舁きを行い、気合の入った「オイサ!」の声を響かせて、山笠台の具合を確認しました。
土居流も同時間に棒締めが終了。こちらも棒締めの時間を待ちます。
山笠台を土居通に運び入れ、当番法被姿の総務が台上がりし、自分たちの町内の道を舁き回りました。
午後からは飾り付けが行われ、当番町に舁き山笠人形が初披露。顔に掛けられたシートが外されると、「おおー!」という感嘆とどよめきが巻き起こり拍手が上がります。その出来上がり具合に総務を始め全員から笑顔がこぼれ、舁き手の間からは「早く舁きてぇ・・・!」とニコニコ顔で話す姿が見られました。
飾り付け気は本日中に終わり、明日御神入れが行われます。