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七月一日、山笠開幕!~注連下ろし・御神入れ・子供山編~

2023年7月1日、令和5年の博多祇園山笠が開幕しました。本日土曜日というのもあって博多の町は祭りのムードで賑わいました。

午前5時。博多の町は静かに目を覚ましていきます。
天気予報では大雨の予報で雷雨マークがついており、実際泣き出しそうな雲の色をした朝となりましたが、奇跡的にかこの時間は雨が降っておらず、天気も一先ず山笠の開幕を祝ってるかのようです。

中洲川端駅の山笠紹介コーナーも本年度の内容に変更され、今年の山笠開幕を告げます。

恵比須流 下金屋町 注連下ろし

今年の7月1日の神事は、下金屋町から始まりました。

各町では、7月1日を迎えたことで、榊を電柱に巻いたり、家の玄関に掛ける注連縄を作ったり、神事の準備を行ったり・・・と山笠を行う作業が早朝より始まりました。

大黒流 注連下ろし

大黒流は午前6時より注連下ろしの神事を行いました。新調された幔幕には昔のこの辺りの風景だった下川端通のアーケードの様子が描かれている斬新なデザインが施されています。

ここまで耐え忍んできた天気も、大黒流の注連下ろしが終わると同時にポツリポツリからボツボツと大粒の雨が降り始めました。時折雷の音が聞こえるという、予想通りの天候に突入です。

その天気の中でも山笠の行事は進められます。大黒流の各町は、注連下ろしで祓い清められた笹竹を持ち帰り、辻々に注連縄を張った笹竹を立ててその土地を祓い清めました。

土居流 西方寺前町 注連下ろし

恵比須流 横町 注連下ろし

東流 注連下ろし

恵比須流 上金屋町 注連下ろし

東流 御神入れ

雨が降り続き、晴天だとテントなしで行っている神事もテントを建てての神事遂行となります。テントに入りきれなかった参加者は、ビルの屋根の下で神事に参加しました。

中洲流 御神入れ

土居流 中土居町 注連下ろし

川端中央街 御神入れ

上川端通 御神入れ

土居流の山小屋が完成

追い山ならしの廻り止めの幕が掛けられました

千代流 御神入れ

博多駅商店連合会 御神入れ

渡辺通一丁目 御神入れ

午後12時になると、朝から降っていた雨が止み、曇りの間から顔を出す夏の日差しによって、博多の町は一気に蒸し暑くなります。しかし雨の中の神事よりは、まだ蒸し暑い晴れの方がいいのかもしれません。

山小屋が建つサンセルコの窓ガラスに描いてあった土居流の絵が新調されていました。

渡辺通一丁目は40年以上も奉納している飾り山笠で、地元のお店や企業の協賛で運営されていますが、このご時世運営継続に苦慮しているため、山笠募金を募っています。渡辺通一丁目の飾り山笠を見物した際は、飾り山笠継続のための募金にぜひご協力ください。

ソラリア 御神入れ

ソラリアは午前10時より御神入れを行いました。今回は四条畷の戦いが標題になっており、楠木正行が激戦を繰り広げるシーンを描いています。矢が大量に射られてるシーンを釣り糸で矢をつなげて、それを壁から飾りに貼るという表現方法で激戦を表現しているのは必見です。
また山笠のPRビデオも秀逸な出来上がりなので、ぜひこちらもソラリアの飾り山笠を見に行った際は、こちらのビデオもぜひご覧ください。

博多小 子供山笠

午後2時からは博多小の子供山笠が、御供所地区でスタート。大人たちが浴びせる大量の勢い水の中、元気爆発の「オイサ!」の声をあげながら、御供所の街を舁き回りました。

子供山笠は櫛田入り後、RKB子供山笠教室と合流。教室に参加した子供たちは山笠に台上がりをして大いに楽しみました。

新天町 御神入れ

新天町のシンボルであるメルヘンチャイムが午後3時を告げると、新天町の飾り山笠の御神入れが始まりました。

新天町に現れた”巨大な龍”は大変目立ちますので、多くの通行客が足を止めて飾り山笠の風景をカメラに収めていました。