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大黒流と川端中央街が「小屋入り」神事を行いました

山笠開幕前まであと二週間を切った本日6月18日(日)。休日ではありますが、各流・各所で山笠の準備が着々と進んでいます。

東流は早朝より山笠の道具を引き出して準備。山小屋建設のため一時的に撤去した駐輪場の場所に山笠斎行の案内幕を張り、花壇の大きな鉢を移動させて、山小屋を建てるスペースを準備しました。

中洲流と博多駅の山小屋は完成。あとは飾り付けを待つばかりです。新天町の山小屋もあともう少しという感じです。

川端のアーケードには川端中央街と上川端通の2つの飾り山笠が建ちますが、飾り山笠が建てられる予定の場所にテープでマーキングされています。
昨年、テープをはがさないよう博多弁の注意書きが話題になった上川端通。今年も「はぎやんな はがさないでください はがすな」と三段活用&中国語で注意書きが書かれていました。

その川端中央街は、昨日棒洗いを行い、本日小屋入りの神事を午前9時より行い、川端中央街の男たちや山大工・人形師らが出席。無事奉納を祈願します。

祭壇の前には、飾り山笠を作るための道具、舁き棒や荒縄など山笠に必要なパーツがきれいに並べられています。

櫛田神社の神職は、参加者を祓い浄めた後、祝詞を詠み上げ、山笠の無事奉納のために参加者の無病息災を祈ります。

神職が山笠台と道具らを祓い清めた後、総務を始め男たちが玉串を奉納して無事奉納できるよう祈願しました。

小屋入りの神事を終えると、すぐに祓い清めた山笠台に舁き棒を取り付ける「棒締め」を行いました。
棒締めはお昼前に出来上がり、午後からは「矢切」と呼ばれる飾り山笠の骨組みをさっそく山笠台の上に組み上げ、飾り付けに向けて準備を進めました。

川端商店街を抜けた先にある博多リバレインの前の歩道では、今年の大黒流の山小屋が建ちます。当番は下新が務めるため、この場所に山小屋が建ちます。

当番町記念で新調された幔幕には、博多祇園山笠が唯一公式認定してる山笠、北海道芦別市の「芦別健夏山笠」の名前が。「芦別健夏山笠」は、昭和59年の山笠をNHKが特集番組にして全国放映した事から生まれた北海道の山笠で、下新の春口栄治さんが協力・尽力し、互いに人的派遣を行うなど芦別の山笠の活動に大きく寄与した事から、下新と芦別との間には強い絆が存在しています。

神事の準備は当番町の務め。全員で祭壇を作り、準備を行います。

祭壇前には、舁き棒のほか、山笠で使う具材や道具、承天寺のお札などがきれいに並べられました。

大黒流の各町から町総代が集まり、午前11時より小屋入りの神事をが始まりました。

参加者は、櫛田神社の神職より祓い浄められ、祝詞奏上で参加者の無病息災が祈願されます。

浄め祓いの儀で、祭壇の前に並べられた道具を神職が大幣を振って祓い清めてまわりました。

最後に総務が玉串を捧げ、今年の山笠の無事奉納を祈願。町総代や当番町も続き、全員で怪我無く無事に奉納できることを祈りました。

最後に、参加者は櫛田神社に向かって一礼を行い小屋入りの神事は無事終了。神事後、お祓いを受けたお神酒がふるまわれます。大黒流がいよいよ本格的な準備に入りました。