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博多中体育祭にて”博中山笠”が堂々と清道廻りを披露しました

汗ばむほどの快晴に恵まれた本日5月21日(日)、福岡市立博多中学校(博多区対馬小路)にて体育祭が行われ、昼休憩前の時間に体育祭恒例の「博多中山笠」が披露されました。

天気がよいのも相まって、保護者・中学校関係者が博多中の体育祭をラウンド周辺を埋め尽くし、声援の声を上げます。

先週の土曜日に棒締めを行った山笠は、昨日21日に生徒が描いた山笠飾りが飾り付けされ、本日の晴天の下に2基の勇壮な山笠がグラウンドに登場しました。

一番山笠の鵬翼流は宮本武蔵を描いた「決戦剣豪天下無双誉」と源経基の龍退治を描いた「福来経基龍退治」、二番山笠の慶雲流は歌舞伎の演目・連獅子を描いた「壮健招連獅子舞」と真田幸村を描いた「紅兵真田丸」が飾られました。奇数番号の山笠である一番山笠には、博多四地区の名前が入った額も取り付けられています。

午前11時。午前の部の最後のプログラムである「博多中山笠」の時間が近づくと、山笠の山小屋を模した入場門前に山笠が移され、男子生徒が上半身水被姿となって集まり準備します。

中学校の山笠とはいえ、そのサイズは本格的な山笠。目指すは好タイム。男子生徒たちの顔がキリリと引き締まり、舁き出しの時を待ちます。

「5秒前!」のアナウンスが流れると棒鼻が叩かれ、声を上げて2023年の博多中一番山笠が山留である入場門から飛び出しました。

オイサ!の声をあげながら走る山笠に、女子生徒がコース沿道から「勢水」を掛けて、舁き手達を鼓舞します。その応援を受けた舁き手の男子生徒は、グラウンドに立てられた「清道」の旗をぐるっと一周回りきり、見事に本部席前まで駆け抜けました。

次は二番山笠。前走りの生徒が招き板を抱えて山笠が来ることを皆に知らせます。

ドン!という太鼓の音と共に、二番山笠が山留から駆け出しました。

山笠作りを手伝った保護者や山笠関係者からは「行け!」「押せ!押せ!」「鼻ひっぱれ!」と実践的なアドバイスも飛ぶ中、二番山笠も見事な清道廻りを披露。観客からは割れんばかりの拍手が降り注ぎました。

本部席前にそろった2基の山笠は、本部席に座る校長・教頭、来賓の方々を前に、祝い事の時に行う山笠を前後に揺らす「山揺すり」を行いながら祝いめでたを斉唱。観客も共に手を入れながら祝いめでたを口ずさみます。最後は会場全員で博多手一本を行い、頭を下げた生徒達に万雷の拍手が送られました。

コロナの空白期を乗り越えて、再び舁かれるようになった博多中学の山笠。来年も後輩たちが立派な山笠を披露してくれると思われます。