山笠ニュース & レポート YAMAKASA NEWS & REPORT

山笠ナビ山笠ナビ通信山笠ニュース「集団山見せ」が行われ七流の舁き山が福岡部に舁き入れました

「集団山見せ」が行われ七流の舁き山が福岡部に舁き入れました

夏の日差しに吹き抜ける風。暑いながらも過ごしやすい一日となった本日7月13日(水)、博多祇園山笠の行事はいよいよ大詰め。山笠期間に唯一”福岡部”と称される天神側のエリアに山笠が入る「集団山見せ」が行われました。山笠は商品の町である博多のお祭りなので、那珂川を越えて城下町である福岡に入ることはないのですが、この日だけ福岡部に舁き入れて福岡市役所を表敬し、博多部と福岡部を往復します。
七流の舁き山笠を全て見る事が出来るとだけあって、平日の午後でありながらたくさんの人が見物に集まりました。

午後2時半。七流の舁き山は、スタート地点となる博多区の呉服町交差点に舁き入れ、一番山から順に並んでいきます。

昨日の追い山ならしの山列入りと同様に、感染予防対策の観点から山笠同士の密集を避けるために例年よりスペースが明けられ、七番山笠 千代流は追い山や追い山ならしで旧西町筋に入る冷泉町の角に山を据えるます。

一番山笠 恵比須流がスタートするのは午後3時半。集団山見せの往路は地元の地名士が台上がりを行い、誉の役目を務めます。

和やかな雰囲気の中、刻一刻と舁き出しの時間が近づいてきます。

スタート時間となる午後3時半前。明治通りの沿道にはたくさんの見物客が詰めかけています。実際の所、体感では例年の70%~80%だったように感じました。

午後3時半。一番山笠の恵比須流がスタートすると、博多祇園山笠の公式サポートグループの讃合会が冷泉公園で花火を打ち上げて舁き出しを知らせます。二番山笠土居流以降の各流は5分おきに呉服町の交差点を出発していきます。

福岡市役所を表敬した七つの舁き山は、再びホームタウンである博多部へ戻っていきます。

舁き山は博多座の交差点を右に曲がって集団山見せのゴールを迎えます。
集団山見せを終えた恵比須流、土居流、大黒流、西流、千代流の五流は、そのまま櫛田神社に向かい、櫛田入りを披露します。

6年ほど前までは「隠れた名イベント」だった13日の櫛田入り練習も、無料で櫛田入りがたくさん見る事が出来るチャンスとだけあって、今では桟敷席が埋まるほどの名物イベントとなりました。今年も西日がきつく照り付ける暑い中、桟敷席にはたくさんの人が見物に集まり、次々と清道に入ってくる舁き山に大きな拍手を送り、櫛田入りを楽しみました。