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上川端通の飾り山の修繕が行われました + 櫛田神社の飾り山飾り付け2日目の模様 他

上川端通の飾り山の修繕が行われました

本日午前8時半より、上川端商店街の川端ぜんざい広場に飾ってある上川端通の飾り山の修繕が行わわれました。

この飾り山は、昨年の追い山で走った八番山笠 上川端通の”走る飾り山”。追い山が終わってからすぐに飾りが解かれた飾り山は、この広場に展示用として再度飾られ、一年間展示されていました。例年であれば、7月14日夜まで飾られ、7月14日の夜半に飾りが解かれるのですが、今年は博多祇園山笠が行われないため、7月1日を前にこの一年の間でへたった場所を修繕することになりました。

遠くから見たらそうでもないように見えるのですが、近くに寄ると色褪せやよれが出ているのがよくわかります。特にダメージが大きいのは、日が当たる川側の見送りの飾り。色褪せの他、紙がはがれたり、破れたりと、一年間の展示の大変さを物語っています。

今回は飾りの修繕の他、傷んだ飾りの差し変えを行うため、差し替え用の飾りも準備しての作業となりました。

まずは紙がはげた飾りを修繕。飾り山の内部に入って上った山大工が、スプレーのりを吹きかけて丁寧に紙を貼り直します。場所によっては手しか出ない箇所があるので手だけを出して手探りで作業をしたり、矢切(飾り山の骨組み)から身を乗り出して作業を行います。下の方に来ると、外側から脚立を最大限まで伸ばし、紙を張る作業を行いました。

紙だけではありません。一年間の展示で、岩こぶを留めていた針金がはずれているものもあるので、再度針金を変えてしっかり取り付けられます。

舁き棒も紫外線を浴びて真っ黒になっています。商店街側の表側の舁き棒と見比べたら、その色の違いははっきり分かります。今回は見送り側の舁き棒もきれいにする事に。

紙やすりをセットした工具を舁き棒に当てて磨き上げていくと、黒く焼けた表面が削られ、きれいな白木の地肌が姿を現しました。

鼻環に取り付けられた鼻縄も作りなすため、はさみで切り落とされます。

この修繕作業は、本日一杯行われ、今週末のぜんざい広場オープンでは修繕が終わった飾り山が見られそうです。

櫛田神社の飾り山飾り付け2日目の模様

6月27日(土)は櫛田神社の飾り山の飾り付け2日目。前日に人形など大き目の飾りが据えられた矢切に、細かい飾りが飾り付けられていきました。

昨日と打って変わって、午前9時まで激しい雨が降っていた福岡市。テントを張っての飾り付け作業となりました。

表の飾り付けが切りのいい所で終わると、休憩をはさんで見送りの飾り付けへ。飾り付け前、中村弘峰人形師がこれから飾る細かい飾りのイメージを確認します。

飾り山の下から飾りをリレー形式で上に上に上げられていきます。中村弘峰人形師はメガホンを片手に、矢切の上にいる山大工らに飾り付けの指示を出していきます。

飾り付けは午後も行われ、7月1日からの一般公開に向けて細かい仕上げが行われました。

祇園饅頭が7月1日より発売されます

山笠がない7月が2日後にやってきます。
毎年山笠の時期だけ発売される祇園饅頭ですが、疫病退散という山笠本来の意味を受け今年も販売が行われることが、祇園饅頭を販売する石村萬盛堂さんと鈴懸さんよりアナウンスされました。

石村萬盛堂さんは、「番外祇園饅頭」として7月1日より販売開始。
今年の包み紙には、本年唯一作られる櫛田神社の飾り山の下絵をそのまま用いられ、表・見送りの二種類が用意された特別包装で、包みを解いた後は縁起物として額装ができるサイズに工夫されています。

また、毎年中村人形とコラボして限定発売している「大黒飴」には、今年の櫛田神社の標題である「清正公虎退治誉」と「桃太郎鬼退治誉」をモチーフにした中村弘峰人形師描き下ろしの4種類のデザインの飴が入っており、約20箱に1個の割合で大黒様の博多人形1体が入っています(人形は金、黒、特別彩色の3種で、特別彩色は全体で1体のみ)。

鈴懸さんも、7月1日より祇園饅頭を販売開始。
今年の祇園饅頭には、今年の櫛田神社の飾り山の下絵を使ったポストカードが2枚添えられます。このポストカード委には「自粛により会えなかった大切な方へ御見舞の気持ちをこめて夏のお便りとして、またご家庭の安全を祈念し飾っていただきたい」という気持ちが込められています。

先週土曜日の6月27日に、櫛田神社にてこの包み紙と葉書をお祓いする祈願祭が行われ、約2万枚の葉書と包装紙に櫛田神社の神職によりお祓いが行われました。