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千代流が飾り山の棒締めと試し舁きを行いました

晴れの一日となった博多。本日6月16日(金)18時より、千代流が飾り山の棒締めを行いました。

千代流の飾り山は、飾り山が建つパピヨン24の前で棒締めを行います。山笠台の周りには大勢の千代流の男衆が集まり、棒締めの様子を見守ります。

男衆の足元は全員地下足袋。棒締めの後に行われる「試し舁き」の備えです。

山笠台と舁き棒を繋ぐのは先ほど締め上げられたばかりの表・見送りそれぞれ1本の縄のみ。白い縄で棒締めが行われるのは千代流の特徴です。
棒締めが終わると、山笠の”操縦かん”の役割を果たす「鼻縄」が山大工の手によって取り付けられていきます。

いよいよ、「試し舁き」の時がやってきました。試し舁きとは、山笠台と舁き棒がしっかり締め上げられているか確認する行事で、実際に舁く事がない飾り山の山笠台でも棒締めの具合を確認するために行う流もあります。
男衆はパピヨン24横から車道に山笠台を担ぎ、飾り山横の車道に運び、据えます。

舁き棒には舁き縄が掛けられ、男達は1年ぶりに棒に肩を入れます。
山笠台の表と見送りに台上がりが上がり、試し舁きの準備万端。いよいよ2017年最初の試し舁きが行われます。

祝いめでたが謳い上げられ、舁き手達は山を揺らしながらジリジリと前進していきます。祝いめでたが終わると同時に「イヤァァァ!」の声と共に、千代流飾り山の山笠台がものすごいスピードで飛び出していきました。オイサの声と共に山笠台はパピヨン24ビルの周囲をぐるりと一周し、出発地点に戻ってきます。

到着後、山笠台は据えられ、手一本が入れられて千代流飾り山の棒締めと試し舁きの行事は無事終了しました。
手一本の後、辺り一帯は男衆の拍手と共に安堵と興奮と笑顔に包まれました。
千代流は日曜日に舁き山の棒締めを行う予定となっており、いよいよ山笠の準備も本格的になってきました。