飾り山公開を二週間後に控え、梅雨とは思えないような快晴の下、各流で行事が行われました。
今年十番山笠を奉納するキャナルシティ博多の飾り山が、早朝から各行事を執り行いました。
まずは朝8時よりベイサイドプレイスにある櫛田神社浜宮にて棒洗いの神事を行いました。
舁き棒と棒を洗う潮水を櫛田神社の神職が祓い清め、棒洗いに入ります。
博多湾の潮水で棒に付いた一年の汚れを落とし、タワシで棒の裏もきれいに磨いていきます。最後に真水を掛けて棒洗いを終了しました。
洗った舁き棒をキャナルシティ博多に持ち帰り、午前9時より小屋入り神事を行いました。
山笠台の表と裏をお祓いし、舁き棒や荒縄などの道具も祓い清めます。
小屋入りの神事を終えた後、棒締めへ。棒締めが開始した時間は、ちょうどキャナルシティ博多のオープン時間。キャナルシティにやってきた買い物客は、滅多に見られない光景に興味。男衆の「棒締めたー!」の声が、キャナルシティに響き渡りました。
昨日始まった櫛田神社の飾り付けは2日目を迎えました。およその飾り付けが行われており、波や岩こぶなどを取り付ける詰めの段階に入っていました。
天気も良いので本日もたくさんの観光客が、飾り付けの模様を見物していました。本日で飾り付けは終了。飾り付け終了後は幕が下ろされ、一般公開となる6月24日を待つことになります。
博多リバレインは、午前9時半より棒洗いの神事を行いました。その後、博多リバレインに戻って棒締めを行いました。今年は山小屋がまだ建てられていないため、福岡アジア美術館の搬入口での棒締めとなりました。
棒締めは11時前に無事終了。山小屋の建設は週明けの6月13日から始まる予定です。
午後からは博多小にて、博多小子供山笠の棒締めが行われました。参加する子供の他、PTAの方々や地域の方々も集まり、棒締めの手伝いを行いました
まずは13時から、舁き縄を作る「縄ない」が行われました。慣れない縄作りに、子供達は四苦八苦。大人が手本を見せて、舁き縄を編んでいきます。
この子供山笠の模様はRKB毎日放送で放送されるため、RKBのテレビクルーも取材中。子供達も取材を受けていました。
いよいよ棒締め。棒締め参加の子供が全員体験できるように組を分けられており、一人2回棒締めが体験できるルールで棒締め開始です。
表のおやし棒(棒締めを行う道具)に付いている子供の「棒締めたー!」の号令と共に、参加の生徒全員が「棒締めたー棒締めたー!」の元気のいい掛け声を響き渡らせます。その声と共に木槌で縄を叩いて空気を抜きつつ、てこの原理で棒を縄で締め上げていきます。
子供用の山笠とはいえ、本格的な作りとなっており、簡単には締め上がりません。子供達は全身の力を使って棒を締め上げていきます。
2時間後、ついに山笠台に6本の舁き棒が締め上げられました。棒締めが終わったら、いよいよお楽しみの「試し舁き」です。
舁き棒に付く子供達の表情は真剣そのもの。
「気合い入れていくぞ-!」の号令と共に太鼓が鳴らされ、「1! 2! 3!」のカウントの後「ヤー!」と威勢良く駆け出しました。2016年の試し舁きのスタートです。
試し舁きのコースは校庭一周。途中には勢水も準備されており、子供達に水が降り注ぎます。もちろん付き添って走る大人達にも降り注ぐことに。でも、子供も大人も笑顔が絶えません。
校庭を一周し、試し舁きは無事終了。終わりの会で世話人の河原さんから激励され、子供山笠は7月の本番に向かいます。
博多小の子供山笠は7月1日から3日に行われる予定です。