快晴の一日となった本日6月10日、櫛田神社の飾り山の飾り付けが行われました。
今年はライオンズクラブ国際大会が行われるのにあわせ、飾り山一般公開が6月24日からと例年より一週間早い特別スケジュール。櫛田神社も昨年より2週間早い飾り付けとなりました。櫛田神社の表を担当する亀田均人形師は、今年に入ってからすぐに準備に入ったそうで、制作を手伝ってくれる人達が寒い中頑張ってくれた事に感謝していました。
朝8時半、すでに強い日差しが差し込む櫛田神社の山小屋に、山大工が飾り付けに使う道具や跳木を運び入れていきます。
すでに表を担当する亀田人形師、見送りを担当する今井洋之人形師も現場に到着。人形飾りを載せたトラックの到着を待っていました。
8時40分、亀田人形師の飾りを乗せたトラックが到着。清道側からの搬入となり、建設中の桟敷席を通って次々と人形や飾りを運び入れていきます。
見送りを担当する今井人形師も、搬入のお手伝い。
飾り山の山笠飾りが、山小屋の前にずらりと並べられていきます。
表の搬入が終わると、次は見送りの搬入。今井人形師を中心に、見送り側に人形や飾りを搬入していきます。
搬入が終わると飾り付けの開始です。まずは表側。山大工が飾り山の一番上に据える天神(てんしん)に跳ね木を留めて、飾り付けの準備を行います。
大きい飾りから素山(飾り山の骨組み)に引き上げられていきます。素山の下から亀田人形師が据える位置の指示を出していきます。
時には飾り山の真下に移動したり、遠目に立って下絵と見比べてチェックし、指示を出す亀田人形師。飾り付けの順番を待つ今井人形師も、表の飾り付けの様子を見守ります。
お昼休みを挟んで、午後1時から作業を再開。午前中のうちに見送り側の飾り付けが進められ、見送りには大きな飾りが飾り付けられていました。午後のスタートは亀田人形師が担当する表側の飾り付けからとなります。
見送り側を担当する今井人形師は、細かい飾り付けを行うための準備を行っています。
今年の櫛田神社の飾り付けはとても見物客が多い日でした。
関西方面から観光で来たと思われる人たちは、地面に置かれている弁慶の人形を見て「おい、人が倒れとるぞ!」「おまえ、助けな!」と、まさに大阪のノリのリアクション。亀田人形師が指示をする後ろで「そうそう、そこをもっと右に持ってかな」「よーしよーし」とワイワイと飾り付け気分を味わうトークを繰り広げていました
また、ここ最近の外国人観光客の増加を反映してか、アジア圏の観光客のみならずドイツから来た親子連れも飾り付けに興味津々。に飾り付けの模様を見て、記念写真を撮影していました。
亀田人形師は暑さと指示の声を出しすぎたのか「のどが渇いた!」と、山小屋の横の花の手入れで水をやっていた阿部宮司のホースから直接水を飲むシーンも。とにかくこの日はその日差しが強く、人形師も暑さに一苦労する一日だったようです。
櫛田神社の飾り山飾り付けは明日まで行われる予定で、一般公開は6月24日金曜日からとなります。