博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

山崩し(やまくずし)

15日早朝の「追い山」終了後、山小屋で舁き山の飾りを取り外す事。『山解き(やまとき)』『解山(ときやま)』とも言う。

廻り止めに到着し山小屋に戻ってきた舁き山は、祝いめでたを唄って手一本を入れられる。その直後に若手が山によじ登り、勇壮華麗な山飾りを豪快に引きちぎり、壊して持って帰るのが恒例となっている。手に入れた飾りは持ち帰ってよいことになっており、高い競争率の中で運良く飾りを手にすることが出来たら、一年間無病息災であると言われている。

近年では追い山終了後も舁き山を美術館や公共施設等で展示する事が多くなったため、昔ながらの「山崩し」を行っている流は西流のみであり(※2020年時点 ※千代流は2012年を最後に取り止め)、近年は追い山が終わった後の見所として見物客がたくさん集まるようになっている。

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