博多祇園山笠スケジュール YAMAKASA SCHEDULE

流舁き(7月10日)

祭りのステージは「静」から「動」へ。舁き山が町を疾走!

博多祇園山笠は「静」から「動」へ。7月10日からはいよいよ舁山が走り出します。

舁き山の勇姿を見続けるのは体力勝負!?

待ちに待った山笠シーズン最初の「山舁き(やまかき)」となるのが、7月10日の「流舁き(ながれがき)」です。この日の舁山は、ホームグラウンドである流区域のあちこちを舁き回ります。

山舁き初日と言うこともあって、男衆達の気合いは十分で山足(山笠の走るスピード)も非常に速くなりがちです。舁く姿を見続けるのならば追い駆けるか進路を先読みして先回りするしかありません。

いずれにしても、30人以上の男達が代わる代わる舁き続けて疾走する舁き山に先んじるのはかなりの体力を必要とします。体力に自信のない方やゆっくりと見物したい方は、場所を決めて舁山の通過を待った方が良いでしょう。

なお、疾走する舁き山は、あまり近づきすぎると流の交通係(緑のたすき)から道を空けるように注意されてしまいます。流舁では道幅の狭い博多の下町を舁き山が駆け抜けますので、舁き手との衝突など、実際にとても危険です。交通係の指示に従って、走っている山笠にはあまり近付かないようにしましょう。

舁き山が接近する場合、必ず「先走り」と呼ばれる招き板招き旗を持った子供達やその監督者が先にやってきますので、注意する必要があります。

山笠見物の極意は「水」にあり!

舁山が走るとき、その沿道からは「勢い水(きおいみず)」と呼ばれる水が豪快に振り撒かれます。これは、舁き手たちに気合いを入れると同時に、真夏日中でオーバーヒート寸前の舁き手たちと山笠本体の熱気を冷ますためのもので、山笠の通過中はほぼ切れ目なく勢い水が飛び交います。

流舁きでも当然勢い水は飛び交いますので、見物する場合は濡れることを考慮せればなりません。洋服だけならまだしも、デジタルカメラや携帯電話が水浸しになっては目も当てられません。撮影に夢中になって勢い水を浴びないように注意しましょう。

ちなみに、水槽があるということはその場所を舁山が通過することを意味し、その周囲のアスファルトが濡れていなければその地点にはまだ舁き山は来ていないという意味になりますので、その近くで待機するのも一つの方法です。