博多祇園山笠スケジュール YAMAKASA SCHEDULE

お汐井取り(7月1日・7月9日)

山笠の安全を祈願して全流の舁き手たちが箱崎浜に集結!

「お汐井取り」は毎年7月1日と9日の2回行われ、1日は各流の当番町や役付きのお汐井取り、9日は全員参加でのお汐井取りが行われます。コースは両日とも同じです。

見応えがあるのは参加人数が多い9日のお汐井取りでしょう。ほとんどの参加者にとって、この日が約一年振りの水法被に締め込み姿となります。各流ごとに集合して、「お汐井道」と呼ばれる小道をたどって一路箱崎浜を目指します。

見学のベストポイントはやはり箱崎浜

当日、各流の舁き手たちは石堂川(御笠川)にかかる石堂橋から箱崎浜へ向かい、筥崎宮を参詣、そして櫛田神社を参詣します。当日はお年寄りから小さなお子さんまで多数参加しますので、移動ペースはそれほど速くありません。一緒について歩いてもさほどつらくはありませんが、当日は「お汐井道」は歩道のない細い道も多く、車も通常通り通行していますので交通事故には十分注意してください。

道中、見学ポイントはいくつかりますが、ベストスポットはなんと言っても箱崎浜でしょう。ここはでは、浜辺で「お汐井」を取る姿を間近で見ることができます。
山笠期間中の安全を祈願して波打ち際でお汐井を取る姿は、博多祇園山笠の有名な風景の一つです。

もう一つの楽しみ!?カワイイちびっ子達の晴れ姿!

箱崎浜近辺はお汐井取りの男たちで混雑しますが、参道脇にはお汐井取りのもう一つの楽しみ(!?)でもある山笠装束に身を包んだカワイイちびっ子達がたくさん待機しています。お汐井取りは全行程で10km近くもありますので、いくら愛するわが子でも抱っこして走りきるのは大変です。そこで、博多のごりょんさん達はあらかじめ車や交通機関で箱崎浜に子供を連れて行き、ゴール地点でパパに子供を託すのです。
立派な飾り締め込みに身を包んだ、今年山笠デビューのカワイイ姿は、見ているだけで幸せな気分になります。

ちょっと珍しい位置から見たいなら「潮井浜橋」


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浜辺はさすがにベストスポットなだけあって、プロ・アマチュア問わず多くのカメラマンが浜辺に陣取っています。時には半身海水につかりながら撮影するカメラマン達の熱意に気圧されることもしばしばです。

混雑が苦手な方や、珍しい視点でお汐井取り見物を楽しみたい方は箱崎浜沖にかかる「潮井浜橋」の歩道から見るのも手です。よく新聞社の記事などに使われているアングルの写真(こんな感じの写真)はここから撮影されています。
ただ、目前に福岡都市高速の橋がかかっているのが残念なところです。

潮井浜橋へは箱崎浜から歩いて行くこともできます。ただし、海岸線からちょっと距離がありますので、見物には双眼鏡などがあった方がよいでしょう。撮影する場合は望遠レンズが必要になります。また、この橋は自動車の往来が激しいので、交通事故には十分に注意してください。

締めくくりはやはり「櫛田神社」

箱崎浜で「お汐井」を取った後、一行は来た道を戻り、最後に櫛田神社を参拝します。この頃には日も暮れており、各町内毎の提灯を携えた一行は「オッショイ、オッショイ」のかけ声で櫛田神社になだれ込みます。櫛田神社も奉納提灯で幻想的な雰囲気を醸し出していますので、撮影には絶好のシチュエーションなのですが、車の往来が激しい場所ですので、ここでも交通事故には十分に気をつけてください。