博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

櫛田神社の紋(くしだじんじゃのもん)

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櫛田神社は三神を祀っているため、神社には3つの紋が祀られている。
上の写真で言うならば左が素盞嗚尊(祇園宮)の紋、真ん中が大幡主命(櫛田宮)の紋、そして右側が天照皇大神(大神宮)の紋である。
「博多っ子がキュウリを食べない」という有名な禁忌話は、左の祗園宮の紋とキュウリの輪切りの切り口が似ているから、という理由のためである。

博多祇園山笠でもこの三神は、神額になって舁き山・飾り山の差し物に飾られているが、天照大神は女性神であるため、山笠の期間は大新宮の紋は使用されない。

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博多祇園山笠のポスターには祇園宮と櫛田宮の二種類しか掲載されていない

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長法被の際に着用している帯のデザインでも大神宮紋は入っていない

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なお、櫛田神社の境内にある鈴に付けられた麻縄は、左から祇園宮、櫛田宮、大神宮の縄となっているため、山笠期間中は舁き手は右側の縄を使わない、という事になっているらしい。