博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

勢水(きおいみず)

舁き山が走る時に盛んにかけられる水のこと。「勢水」と書いて「きおいみず」と読む。

山笠と舁き手を清めるという意味で、「清水(きよいみず)」とも呼ばれる。

真夏の山舁きで熱くなった舁き手を冷やす冷却水の役割を果たすと共に、
道路を濡らすことで胴金と道路の摩擦を少なくし舁山をスムーズに動かす助けをする。

舁き山が通る順路には各所に水桶(バケツ)が準備されており、沿道の観衆や先走りの男たち(水係)がさかんに水をかける。

博多祗園発祥の地である承天寺では、水桶から柄杓を使って勢水を舁手にかける風景を見る事ができる。