博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

水不足(みずぶそく)

博多祇園山笠は梅雨の時期に行われるため、雨の中で見物するのは見物客は大変な見物となる。しかし、山笠には水はつきものなので、カラ梅雨になると今度は「勢い水問題」が起きてくる。もともと福岡市は水瓶が大きい方ではないため、カラ梅雨の可能性が浮上してくると、水の確保に水当番は右往左往する事になる。

昭和53年(1978年)のカラ梅雨の際は、福岡市に融通を要請し中央区の平和台と動物園の井戸水を取水するなどして何とかやれる見通しを付けたなど、カラ梅雨には苦慮している。

逆に、早々に梅雨明けするのも頭の痛いところ。平成6年は7月早々に梅雨明けしたため、断水が続く深刻な水不足に。山笠もその影響を受け、集団山見せでは事前の水まきを中止。勢い水用に開ける消火栓も一つ減らすなどして、水を節約して行事を行った。