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博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

朝山笠(あさやま)

毎年7月11日の午前5時から午前8時にかけて各流で行う流舁きで、七流全ての流がこの行事を行っている。
流によっては「祝儀山笠」とも呼ばれており、お目出たい行事(子供台上がり、功労者招待、総務宅訪問など)や、故人を偲ぶ行事(追善山笠)など特別な行事を組み込んで行う流もある。

戦後中断していた山笠が復活した1949年(昭和24年)から行事が復活。1953年(昭和28年)の大水害で自粛開催となった年でも行われた行事で、山笠の中でも大事な行事として扱われている。

タイムスケジュール

各流の舁き出し時間は以下の通りである(※2019年時点)

午前5時 恵比須流、土居流、大黒流、西流、東流
午前6時 千代流、中洲流

各流における朝山行事

恵比須流

恵比須流は午前5時に舁き出し。流の地域内を流舁きを行う。

土居流

土居流は午前5時に山小屋より舁き出し。この日は祝儀山として、台上がりは白い帷子を着用し、子供を杉壁の中に入れながら流舁きが行われる。
台上がりは、舁き棒上に正座。舁き出しを行ったら、まずは櫛田神社に向かい櫛田入りを行う。

大黒流

大黒流は午前5時に山小屋より舁き出し。この日は祝儀山として、台上がりは白い帷子を着用し、子供を杉壁の中に入れながら流舁きが行われる。
台上がりは、舁き棒上に正座。舁き出しを行ったら、まずは櫛田神社に向かい櫛田入りを行う。

西流

西流は午前5時に山小屋より舁き出し。子供を杉壁の中に入れながら流舁きが行われる。
台上がりは、舁き棒上に正座。舁き出しを行ったら、まずは櫛田神社に向かい櫛田入りを行う。

東流

東流は午前5時に山小屋より舁き出し。各町毎に子供を台上がりさせながら、流舁きが行われる。
途中、総務宅門前に舁き入れて、祝い目出度と手一本を入れる。総務宅は酒をふるまう。
またこの日だけ聖福寺前に舁き入れ、聖福寺住職が山笠を迎え入れる。山門前で祝い目出度と手一本が入れられる。

朝山終盤となる上浜口公園では、台上がり6名は全員子供、棒につくのは功労者やベテランという棒組で、萬四郎神社に舁き入れる「子供台上がり」が行われる。萬四郎神社は子供を祀る神社であり、将来の舁き手となる子供を乗せて参拝するという粋な行事である。神社前では台上がりした子供による祝い目出度と手一本が入れられ、振る舞いが行われる。
子供台上がりは、上浜口公園~萬四郎神社~昭和通り~中呉服町のルートまで行われる。

千代流

千代流は午前6時に舁き出し。流の地域内を流舁きを行う。
年によっては、朝山の途中で山笠や流に貢献した故人を偲ぶ行事「追善山笠」を行う年もある。

中洲流

中洲流は午前6時に舁き出し。流の地域内を流舁きを行う。

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