博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

清道(せいどう)

山笠が奉納のために廻る円周状の道のこと。清道の中には清道旗が立てられており、その周囲を廻る。

櫛田神社境内、東長寺前、承天寺前の合計3箇所に設置される。
それぞれの清道を廻るのには意味があり、 櫛田神社は、山笠を祗園様に奉納するため、東長寺は櫛田神社と縁の深いお寺で、その昔櫛田神社に神官が不在だった頃は、東長寺の住職が祝詞をあげていたことへの恩に報いるため。承天寺は開祖、聖一国師が疫病退散の祈願のために甘露水を撒いて廻ったことが山笠のはじまりと伝えられることから。

東長寺、承天寺では、住職が施餓鬼棚に乗って山笠の”表敬”を受ける。
舁山の台上がりも、清道通過時には鉄砲を両手で捧げ、”目一本”(会釈)をする。