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九州国立博物館にて天神一丁目の飾り山の展示が始まりました

8月10日(木)より、太宰府にある九州国立博物館の1階エントランスホールにて、今年の十四番山笠 天神一丁目の飾り山が一般公開されました。
九州国立博物館のエントランスに飾られる飾り山展示は、平成17年より毎年行われています。現在九州国立博物館では、世界遺産 ラスコー洞窟の壁画を再現した「ラスコー展」が開催されていることもあり、夏休みを利用した観光客がたくさん訪れており、飾り山に目を奪われていました。

飾り山の前には、博多筆師 錦山亭金太夫さんがしたためた「夜の九博」のPRボードが。

今年の表の標題は、表・見送り共に『福徳七福神(ふくとくしちふくじん)』。表は中村信喬人形師が、見送りは白水英章人形師が手掛けています。
8月6日(日)に棒締め、8日(火)~9日(水)に飾りつけが行われ、10日(木)から公開となりました。

九州国立博物館の飾り山は、山小屋を立てないため、新たに山笠の横側にも飾り付けがされた四面飾りでの公開となります。
しかし、表・見送りだけの二面飾りから横のある四面飾りに変更するにあたり、横の飾りをどのように見せるか、という点が人形師達のこだわりであり腕の見せ所。表・見送りを繋ぐように横の飾りがつなぎ目なく飾りを魅せたり、スペース制限がない空間をいかに使って魅せるか、という飾り付けは、九州国立博物館に展示する山笠ならではの工夫がなされており、四面飾りならぬ「360度飾り」を間近に見て体感することができます。
様々なアレンジがなされているので、山笠期間に公開されていた天神一丁目の飾り山と見比べてみて、どのような人形や飾りが変更されているのか探して楽しむのもポイントです。

博物館の階段踊り場からは、飾り山の天辺部分を間近に見られるのもこの九州国立博物館の展示ならでは。上からのぞき込むと、飾り山の大きさや、人形がどのように取り付けられているか、飾りの付け方のアングルを変えることで迫力と動きのある見え方にしているのか、など、山笠飾り付けの手法やテクニックを知ることもできます。

博物館を訪れた見物客の多くは、この勇壮で優美な姿をバックに記念写真へ収めていました。この飾り山の展示は、来年平成30年3月頃予定となっています。

上川端商店街にある川端ぜんざい広場にも今年の八番山笠 上川端通りの「走る飾り山」も展示されています。山笠が終わった今でも九州国立博物館、上川端商店街のぜんざい広場、櫛田神社では、飾り山を楽しむ事ができますので、博多を訪れる際はぜひ飾り山見物を楽しんでみてはいかがでしょうか。