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ユネスコ無形文化遺産登録式典「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」全貌紹介イベントが開催されました

今年の飾り山でひと際話題になっているのが八番山笠 上川端通の見送り標題「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」。世界で最も人気のあるタイトルのひとつである“スター・ウォーズ”を題材に山笠が制作されることで、国内のみならず世界中から例年以上の大きな期待と注目が集まっています。
「スター・ウォーズ」キャラクターが飾られた「八番山笠 上川端通」は、“走る飾り山笠”とも言われており、高さ13メートル、重さ2トンもある巨大な山笠です。博多の山笠というものを初めて見る人・聞く人は驚くかもしれませんが、この巨大な山笠は人の手によって担ぎ上げられ博多の町を”走ります”

7月2日(日)午前10時、その上川端通の飾り山が飾られている上川端商店街にユネスコ無形文化遺産登録のお祝いの場が設けられ、、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のキャラクターが飾られた山笠 「八番山笠 上川端通」のその全貌がついに明らかにされるイベントが開催されました。

天気は夏を思わせるような晴れの天気。天気が良いので上川端商店街のアーケードの天井が開かれ、上川端通“走る飾り山”の特徴でもある二段目、三段目の矢切が伸ばされました。天辺に飾られている二引の旗が青空の下にはためきます。

午前10時、イベントがスタート。武内上川端商店街振興組合理事長、帆足総務、そして今回の飾りを手掛けた田中勇人形師が登壇し、挨拶を行いました。帆足総務は挨拶の中で「様々な人のおかげでここまでやる事ができました」と関係者の人たちに感謝を述べました。

そして、このイベントをお祝いし「スター・ウォーズ」の世界から、今回の見送りの飾りに乗っているC-3POが「スター・ウォーズ」のテーマ曲をバックに登場。
そしてストーム・トルーパーを引き連れて、カイロ・レンが登場しました。

C-3POは山笠の二段目にR2-D2と一緒に飾られており、カイロ・レンは炎の中、赤い十字のライトセーバーを振りかざす姿で山笠の一番下に飾られています。

ただ、ストーム・トルーパーは今回は飾られておらず、司会がそのことに触れるとストーム・トルーパー達が振り返って山笠を確認する姿も。

そして、作品の中の名セリフ「May the force be with you !(フォースと共にあらんことを どうかご無事で)」の合唱と共に、山笠からスモークが吐き出されました。

先日の御神入れの時に出来栄えを聞いたら「下絵通りに完成させることができました」とにこやかに話していた田中人形師。
今回のインタビューでは「自分なりのスター・ウォーズを再現してみました。皆さんがどのように捕らえてくれるかが楽しみです」と笑顔でコメントしました。
また、昔ながらの博多祇園山笠の飾りの色を「スター・ウォーズ」の世界観を踏襲し青色と赤色がきいた飾りにした上で、「C-3POの金属感を彩色で表現したかった」「レイの顔の雰囲気を色で表現したかった」と繊細な色使いが特徴の博多人形師としての腕の見せ所にこだわった事を明かしました。

司会が「隣にカイロ・レンがいますがどうですか?」と聞かれた田中人形師。
「作る前に会いたかったです」と答え、会場の笑いを誘っていました。

そして、たくさん集まったメディアに向けて、フォトセッションの時間が設けられました。

ムービーメディアの撮影の際、司会から「手を振ってくださいね」とリクエストされ、山笠関係者は「うちらも?」と少々驚きつつ照れながら手を振ってる姿が笑いを誘いました。

そして最後に、博多では祝いの席などで歌われる「博多祝い唄(祝いめでた)」と、場を締める「博多手一本」が披露され、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」全貌紹介イベントは無事終了しました。

なお表の標題は田中人形師が手掛けた「決戦倶利伽羅峠」(けっせんくりからとうげ)。源義仲の火牛の計の1シーンを再現した標題で、迫力ある巨大な牛の人形が特徴です。

この八番山笠 上川端通の山笠が走るのは、7月12日(水)の「追い山ならし」行事、そして博多祇園山笠のフィナーレとなる7月15日(土)早朝に行われる「追い山」行事でです。たくさんの見物客が走る「スター・ウォーズ」の山笠に驚嘆することでしょう。

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』 12月15日(金)全国公開
(監督・脚本:ライアン・ジョンソン 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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