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中洲流が筆下ろしを行いました & リバレイン、天神一丁目、博多駅の準備の様子 他

梅雨前線の影響で雨が降るあいにくの一日となった6月24日(土)、早朝から各流で山笠の準備が行われました。

天神一丁目

大丸エルガーラのアーケード内に建てられる十四番山笠 天神一丁目は、午前9時より博多ふ頭にある櫛田神社浜宮にて、棒洗いの神事を執り行いました。

櫛田神社の神職が、舁き棒と棒を洗う道具を祓い清めた後、汲み上げた博多湾の海水で棒を洗い浄めました。

午後1時からは山小屋にて棒締めを行い、週明けから始まる飾りつけの準備が整いました。。

博多リバレイン

十三番山笠 博多リバレインは、天神一丁目が棒洗いを終えた後の午前9時半頃より、棒洗いの神事を執り行いました。

まずは海水を博多湾からくみ上げます。今日は満潮だったのか水位が高く、棒洗い行事のとしては珍しい日でした。

舁き棒が祓い浄められた後、先ほど汲み上げた海水で洗います。博多リバレインは、洗剤を使って一年間の誇りと汚れを丁寧に洗い清めていきます。

舁き棒には「川端通」の銘が。博多リバレインが出来る前の昔の町名が彫られており、昭和38年から使っている舁き棒とのこと。今は表に出ない川端通の名称ですが、『町を支えている棒です』と博多リバレインの池田さんが話してくれました。

棒洗いを終えて、博多リバレインも山小屋に舁き棒を運び帰り、10時頃から棒締めを行いました。
棒締め後は、昔は山舁きをしていた地区だからということで『試し舁き』を行います。棒が取り付けられたばかりの山笠台が博多リバレインと博多座の横の道に出され、走り出しました。

突然始まった山笠の運行とオイサの掛け声にに、通りすがりの人たちはびっくり。
無事、棒締めと試し舁きを終了して、満足そうな男衆の笑顔が印象的でした。

天神一丁目・博多リバレインが棒洗いを行いましたが、川端中央街が10時より、新天町が10時半より棒洗いを行いました。

中洲流

今年の一番山笠を務める中洲流は、山笠台に筆耕を入れる「筆下ろし」の行事を行いました。

筆耕を務めるのは、山口蝸牛(かぎゅう)先生。西南学院中学校・高等学校で書道を教えている先生で、井上総務の恩師に当たる方でもあるそうです。
筆下ろしに入る前に、まずは手一本を入れました。

まずは井上総務が、最初の一筆を書き込み、その後を受けて山口先生が筆を入れていきます。

文字の配置とバランスを確認しながら、一筆一筆ゆっくりと丁寧に筆を入れていきます。その一筆の緊張を感じ、周囲にいる男衆も息を飲んでその筆の動きを見ています。

この筆耕に使われているのは墨ではなく「リキテックス」という水をはじく高級画材が使用されています。水を被る山笠ならではの道具の知恵です。

標題板、招き板なども山口先生の手により書かれたものだそうです。

山笠台の表と見送りに総務の名前と中洲流の文字、横側に今年の日付が入り、無事筆下ろしが終了しました。

博多駅商店会連合会

昨日23日(金)、博多駅の飾り山では小屋入り神事を行われ、午後1時過ぎから棒締めが行われました。

法被姿の男たちが山笠行事を行う様子は往来の人たちの目を引くようで、記念写真を撮る人の姿が多くみられました。

棒締めの後は試し舁きが行われました(※動画は稲舛山大工による撮影の物です)

明日25日は6月最後の日曜日とだけあって、各流の準備や行事が追い込みに入ります。しかし、25日の九州北部地方は、梅雨前線の影響により雨や曇り予報が出ており、非常に激しく降る所もあるとのこと。天候とのにらめっこしながらの日曜日の行事となりそうです。