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恵比須流が小屋入りを、千代流が棒洗いを執り行いました 他

梅雨に入って初めて雨が降った九州北部。昨日10日の夜半から降り始めた雨も朝には上がりました。
そんな雨上がりの本日6月11日(日)、恵比須流と千代流が各神事を執り行い、また各所で山笠の準備がスタートしました。

中洲流 山小屋建設開始(AM9:00)

昨日、小屋入りの神事を終えた中洲流は、本日より山小屋の建設がスタート。
ホテルリソル博多前に飾り山の山小屋の骨組みが組み上げられ始めました。まずは足場となる骨組みが先に組み立てられ、その足場を使って横の壁の骨組みが組み上げられていました。

恵比須流 小屋入り(AM9:00)

恵比須流は、下呉服町の山大工・石村工務店にて山小屋の材料や外装、山笠に使う道具を祓い浄める「小屋入り」の神事を執り行いました。

アジサイと一緒に撮影することができるのもこの小屋入りならでは。
朝まで降っていた雨で路面は濡れており、空は明るいものの薄暗い雲がかかった天気。雨の心配もあるためテントを建てての小屋入り神事となりました。

午前9時より神事が始まりました。修祓で祓い清められ、祝詞奏上が行われます。

浄め祓いの儀では、きれいに並べられた舁き棒と、山小屋などに使用する資材や道具が祓い清められ、安全を祈願します。

最後に波多江総務や役員による玉串奉奠が行われ、小屋入りの神事は無事終了しました。

千代流 棒洗い(AM10:30)

千代流は、午前10時半より棒洗いの神事を櫛田神社浜宮にて執り行いました。

櫛田神社の神職が、洗い清める舁き棒と洗う道具をお祓いした後、参加者を祓い清めます。

そして棒洗いの儀。まずは表の棒鼻を博多湾からくみ上げた海水で洗い清めます。

棒鼻を洗い清めたら、棒全体に海水をかけ、お祓いした道具を使ってゴシゴシと一年間の埃と汚れを落とし、最後に真水をかけて洗い流していきます。

真水で海水を洗い流した後は、大石総務がお供えた日本酒の栓を開け各棒鼻に掛けて棒を浄めました。

最後に、玉串奉奠を行い、千代流の棒洗いの神事は無事終了しました。

また、この日の午前9時からは舁き山の山小屋建設が行われました。

▲午前9時半頃の様子

▲午前11時頃の様子

▲午後2時頃の様子

西方寺前町で”鉄砲”に必要な「麦剥き」が行われました

山笠の飾りや行事に必要な鉄砲(藁を詰めた赤い棒)の藁の皮をむいて揃える「麦剥き」が、西方寺前町で行われました。

この麦剥きは、鉄砲の袋に詰めいやすい状態にするため、麦わらに付いている外皮を取り除く作業です。
作業自体は単純ではありますが、きれいにした麦わらはたくさん必要となるので、土居流、中洲流、上川端通の人たちが集まり、この3つの流の山大工を務める稲舛さんのお手伝いとして、この麦剥き作業を和気あいあいと行っていました。

今年もミニ山笠が作られています

昨年ミニ山笠制作の取材を行い、完成したミニ山笠は博多駅の飾り山横のテントにて展示され大変好評を得ましたが、今年もミニ山笠が山笠期間に登場することが決まり、現在そのための新しいミニ山笠が作られています。

昨年は取材した時のミニ山笠以外にももう1体が制作され、今回のミニ山笠が3体目となります。博多人形師はそれぞれのお仕事で忙しい中、集まって今回のミニ山笠制作をい行っています。昨年の時よりも制作スピードが上がっているということで、7月1日からの博多駅の飾り山公開に合わせての展示にバッチリ間に合いますとのことです。

表の標題は歌舞伎がモチーフの「天神記車引(てんじんきくるまびき)」、見送りの標題は福福しい「瑞祥七福神(ずいしょうしちふくじん)」。
山笠や博多人形のPRのためにも「このミニ山笠、もっとたくさん作って、いろんなところに飾ってもらいたいですね」との事。
このミニ山笠展示まで、あと2週間ちょっと。制作も急ピッチで進んでいます。