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中洲流が小屋入りを行い、志賀海神社へ参拝しました

梅雨とは思えない快晴の本日6月10日(土)、本年の一番山笠を務める中洲流が小屋入りの神事を行いました。

この日は、大黒流も午前11時より小屋入りの神事を行う予定で、午前9時過ぎには今年の山小屋を建てる古門戸町7のhair design gram前に小屋入りにてお祓いをしてもらう山笠で使用する道具や材料がきれいに並べられるなど、神事の準備が進んでいました。

中洲流は午前10時より小屋入りの神事を行います。中洲流も早い時間から準備が完了しており、飾り山の山小屋が建つ中洲4丁目のホテルリソル博多前に祭壇が作られていました。

午前10時より中洲流の小屋入りの神事が始まりました。

中洲流は小屋入りの神事の後、志賀島にある志賀海神社にて安全祈願の参拝を行います。
山笠ナビも海路を使い一路志賀島へ。

志賀海神社は綿津見三神を祀った、古来より「龍の都」「海神の総本山」と呼ばれ、航海の守護神として信仰されてきた神社です。
祭神が禊で出現されたという事から、もろもろの穢・厄・災などを祓い清める神威を顕現しているといわれています。
博多祇園山笠とは縁があり、志賀海神社下の砂浜(禊場)で取ってお祓いを済ませた真砂を、かつてはお汐井として使っていたという事から、中洲流はそのお礼として参拝を行っています。現在、志賀海神社参拝を行っているのは中洲流だけです。
中洲流の志賀海神社参拝の歴史は古く、平成11年に刊行された「中洲流 五十年の軌跡」によれば、昭和30年前半にはすでにこの志賀海神社参拝を行っていたようです。

神社の各入り口には、お潮井(真砂)の桶が置かれており、神社に入る際は体の左右にこの真砂を振って浄めます。まさに山笠のお汐井と同じ使い方をします。
志賀海神社では「お潮井」という文字が使われているのが興味深いところです。(中洲流の方の中にも「おしおい」に「潮」の字を使う方もいらっしゃるのを見かけたことがあります。これはやはり上記の由来があるから?・・・というのは筆者の推測。山笠の歴史、まだまだ掘る楽しみを感じます。)

正午前、小屋入りの神事を終えた中洲流の役員の方々が志賀海神社に到着しました。

正午過ぎ、志賀海神社にて安全祈願祭が執り行われます。

修祓、祝詞奏上を行い、神職により博多祇園山笠無事奉納の安全祈願が行われます。
最後に玉串奉奠を行い、無事祈願祭は終了しました。

小屋入り、安全祈願祭と神事が終わり、ほっとした表情の中洲流の方々。参加者全員で社殿の前で記念撮影し、お神酒のふるまいを受けました。
暑い日差しと涼やかな風の中、今年の中洲流の志賀海神社参拝は無事終了しました。