本日6月1日より2017年度博多祗園山笠の準備期間が始まりました。
準備期間初日となる6月1日を迎え、八番山笠 上川端通は棒洗いの神事を、四番山笠 恵比須流は注連下ろしの神事を行いました。
朝7時過ぎに、まだ人通りの少ない上川端商店街に、今年初めて長法被を着用した八番山笠 上川端通の男衆が集まり、川端ぜんざい広場の壁に架けられている舁き棒を降ろしました。この時を待ってたというような笑顔の男衆は、壁にハシゴを掛けて壁に取り付けられた滑車とロープを使って一本一本慎重に降ろしていきます。
“走る飾り山”である上川端通の舁き棒はその巨大な大きさを支えるため、七流の舁山の舁棒が三間(約5.45メートル)に対し、四間(約7.3メートル)と少し長い作りとなっています。
下に降ろされた舁き棒はそのままトラックに積み込まれ、ベイサイドにある櫛田神社浜宮に運び、棒洗いの神事で一年間の汚れを落として祓い浄められました。
【朝日新聞】 山笠の夏が来た 博多で神事「棒洗い」 https://t.co/MJmScrbSsc #速報
— ニュース速報 (@news_sokuhou) 2017年6月1日
綱場町では、恵比須流の注連下ろしが行われました。恵比須流の男衆は、各町の長法被に身を包んだ正装で、朝7時過ぎから集まりました。
注連下ろしとは、山笠が走る町内の道を祓い清める神事です。
通常であれば7月1日に執り行う行事ですが、恵比須流は旧暦に合せ6月1日に注連下ろしを行っています。
午前8時になり、注連下ろしの神事が始まりました。櫛田神社の神職により、修祓(お祓い)、祝詞奏上が行われます。
浄め祓いの儀では、注連下ろしに使う道具を浄めた後、綱場町への出入り口となる道をそれぞれ浄め祓います。
最後に玉串奉奠が行われ、注連下ろしの神事は無事終了しました。
注連下ろしの神事の後、すぐに笹竹に注連縄を張り、先ほど浄めた道の入り口に立て山笠が通る道を神域化します。
綱場本通りに注連縄が架けられました。この光景が見られるようになると、いよいよ山笠の季節がやってきたと実感します。
本日6月1日を皮切りに、山笠の準備が各流・各町で始まります。
博多の町に長法被姿と雪駄の音が戻ってきました。博多のいよいよ山笠モード。熱い1ヶ月半の始まりです。