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九州国立博物館にて、ユネスコ無形文化登録記念式典が行われました

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12月1日にユネスコ政府委員間交渉で、山車が登場する全国33の祭り「山・鉾・屋台行事」が登録され、その祭に含まれている『博多祇園山笠』もユネスコ無形文化遺産に登録されましたが、その記念式典が昨日12月18日(日)に九州国立博物館にて行われました。福岡からは北九州の『戸畑祇園大山笠』も登録されており、福岡から2つの山笠がユネスコの無形文化遺産に選ばれており、合わせての記念式典となりました。

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式典には、福岡県の小川知事や博多、戸畑の各関係者など約300人が出席。大勢の見物客もエントランスに詰めかけました。
式典では、まず戸畑祇園大山笠の華とも言える『五段上げ』が披露され、九州国立博物館に提灯大山笠の姿が登場しました。(※五段上げ・・・昼に運行する幟山の装飾品を全て取り払い、夜の提灯大山笠の飾りに設え変える際、天辺の5段提灯を一気に乗せる光景)

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博多祇園山笠振興会の豊田侃也会長は、壇上にて「先人の方々が伝統継承をしてくれた事が認められた」と博多祇園山笠の伝統と歴史を守ってきてくれた先人の方々への感謝の意を込めて挨拶を行いました。

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そして、九州国立博物館に展示されている飾り山の前で、小川知事と共に祝いめでたを斉唱。最後に博多手一本を披露して記念式典を華やかに締めました。

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式典後は、記念フォーラムも開催され、文化庁の民俗文化財部部門調査官の方がユネスコ無形文化遺産登録までの足取り、それまでの交渉の経緯などを解説し、登録された意義とこれからを話しました。第2部ではトークセッションが行われ、「山」の魅力が語られました。

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九州国立博物館の1階エントランスでは2017年3月末まで、今年8月から展示されている博多祇園山笠の飾り山だけでなく、今回組まれた戸畑祇園大山笠の提灯大山笠も展示されることとなり、今回の登録を華やかに盛り上げています。