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「博多祇園山笠」がユネスコ無形文化遺産登録へ!

博多祇園山笠など山車が登場する全国33の祭りを含む「山・鉾・屋台行事」が、世界の伝統文化などを保護するユネスコの無形文化遺産に登録される見通しとなりました。

ユネスコの無形文化遺産とは、文化の多様性や人類の創造性を示していると判断された芸能や祭、社会的慣習、伝統工芸技術など無形の文化を対象とした保護を目指したもので、現在世界では336件が登録されています。日本からは歌舞伎や能楽など22件が登録されており、近年では2013年の「和食」や2014年の「和紙」が登録となり、話題となりました。

今回登録される見通しになったのは、博多祇園山笠をはじめ、山車などを用いる全国の祭り33件。「山・鉾・屋台行事」として一括登録が行われます。これは、2009年に「京都祇園祭の山鉾行事」「日立風流物(ふりゅうもの)」が登録されており、今回国が重要無形民俗文化財に指定している31件を追加する形で一つの遺産として提案されていました。

2015年に審査が1年先送りとなっていたのですが、今年の3月にユネスコに再提案を行い、先日10月31日20時06分ユネスコ評価機関の事前審査において、『山・鉾・屋台行事』を『人類の無形文化遺産の代表的な一覧』に記載(登録)する勧告が行われました。11月28日からエチオピアのアディスアベバで開かれる委員会にて登録が正式決定される見通しとなります。

ユネスコの「無形文化遺産」は、建築物などの有形文化財の保護と継承を目的としている「世界遺産」と対となるようなものであり、博多祇園山笠が「世界の宝」として認められた物として関係者は喜びの声を上げています。2017年の博多祇園山笠は、世界の宝として最初の奉納が行われる事となります。