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大雨予報を蹴散らして、追い山ならしが盛大に行われました

本日7月12日(火)、追い山のリハーサルと位置づけられている『追い山ならし』が行われました。前日の天気予報では、降水確率90%の大雨予報が出ており、雨の追い山ならしになると覚悟していたのですが、午前中は強い雨が降った後から天気は何とか持ちこたえ、晴れ間の見える下での追い山ならし開催となりました。

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午後1時半頃、冷泉公園の山列に舁き山を並べる為に、各流で集合が掛かり、次第と慌ただしくなっていきます。

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博多の町も追い山ならしの仕様へ変わっていきます。東長寺前には清道旗が立てられ、走る飾り山の八番山笠・上川端通が通る大博通りのルート上から、天辺の二引の旗が引っかからないように、出っ張った部分の切り替え作業が行われていきます。

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櫛田入りまであと1時間を切った午後3時過ぎになると、冷泉公園の山列周辺は平日ながら大変な混雑状態に。各流で手打ちが行われていきます。

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東流の舁き山の前では、「棒競り」と呼ばれる舁き手選びが行われていました。櫛田入りの選抜メンバーとなるので、我こそは!という舁き手が、肩を突き出して真剣な顔でアピールしていました。

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天気も持ちこたえ、いよいよ午後3時59分となります。

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アナウンスの「5秒前!」の5秒後、午後3時59分に鬨の声を上げて今年の一番山笠・東流が櫛田神社の清道になだれ込んできます。能舞台側に山を据え、名誉の祝いめでたを斉唱。謡い終わると、すぐさま博多の町へ舁き出していきました。

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櫛田神社を飛び出した舁き山は、国体道路に出て東長寺、承天寺の清道を回り、旧東町筋へ入っていきます。

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舁き山は、せまい旧東町筋から道が広い大博通りに出て博多駅方面へ向かいます。

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大博通りを抜け、舁き山は今度は旧西町筋へ向かいます。旧西町筋の見所は、最初に訪れる「博多祇園山笠最大の難所」と呼ばれる狭い道での90度のカーブ。大きな舁き山がうまく曲がりきると、見物客から拍手が上がりました。

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旧西町筋も道幅が狭いため、道一杯に舁き手が広がり「オイサ!」の声を上げて駆け抜けていきます。その舁き手達を元気づけるように、沿道の人達が勢い水を掛けていきます。

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舁き山は店屋町を抜け、明治通りを横切りって、西流の山小屋下を通過。奈良屋町にある追い山ならしの廻り止めは目前です。

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午後5時前、七番山笠・大黒流が廻り止めの横断幕をくぐり、2016年の追い山ならしは無事終了しました。
すると、大黒流が廻り止めに到着すると同時に雨が降り出してきました。追い山ならしの為に天気が待ってくれていたように思えるようなタイミングです。

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総合タイムでは、千代流が東流をわずか3秒上回って廻り止めに一番早く到着した結果となりました。

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追い山ならしが終わっても各流は気を抜きません。山小屋に戻って反省会を行い、本番となる追い山に備えます。人形師も崩れてないかメンテナンスチェックを行うなど、明日からの山舁きに全員備えていました。