梅雨が明けたんじゃないかと思わせるような、夏の日差しが差す7月最初の週末。東流と恵比須流が舁き山の棒締め、飾り付けを行いました。
今年の一番山笠を務める東流は、本日7月3日(日)の早朝8時半より、棒洗いの神事を櫛田神社浜宮にて執り行いました。
博多湾の海水を汲み上げ、その海水で舁き棒を洗い清めます。海水で洗い清めた後、一年間の汚れれと埃をタワシで落として磨き上げ真水ですすぎました。
洗い清めた舁き棒は、呉服町交差点沿いに建てられた山小屋に運び込まれ、早速棒締めが始まりました。
「棒締めたー!」の掛け声と共に麻縄が締め上げられ、ギリギリという音と縄を叩いて空気を抜く木槌の音が辺りに響き渡ります。
棒締めが終わると見送り側の方から枝折が運び込まれ、締め上がったばかりの山笠台に乗せられました。この枝折が乗せられると、いよいよ試し舁きが行われます。
山笠台を引き出し、舁き手が棒に付き、垣波総務らが台上がりしました。
5秒前!のカウントコールから、「ィヤァ!」の声とと共に今年の東流の山笠台が、男達の手によって飛び出していきました。
山小屋を出て大博通りから魚町に入り、魚町の四つ角から旧東街筋を下り、引き返すのが東流の試し舁きルート。舁き手達は、自らの肩から山笠台の感触と棒締めの具合を味わいます。戻ってきたら、手一本を入れて試し舁きが終了しました。
午後からは舁き山の飾り付けが始まりました。今年の標題は「若武者応破波濤(わかむしゃまさにはとうをやぶるべし)」です。今年の舁き山人形を楽しみにしていた東流の男衆が人形の回りに集まってきています。(※7/5 御神入れが終わりましたので写真を公開いたします。)
垣波総務が人形の顔に掛かった神を取り除くと、「おお・・・!」と感嘆の声が上がり、その出来映えに拍手が自然と上がりました。今年の舁き山人形を目にした顔はまるで子供のような笑顔ばかりでした。(※7/5 御神入れが終わりましたので写真を公開いたします。)
垣波総務も今年の舁き山の人形にとても満足げ。白水人形師と並んでその出来映えを眺めていました。(※7/5 御神入れが終わりましたので写真を公開いたします。)
恵比須流は、7月2日(土)に棒締めを行いました。
この日も、朝から夏の日差しを主競るような快晴となった暑い一日。大粒の汗を額に浮かべ、恵比須流の関係者は棒締めを行いました。
この日はNHKのテレビクルーも入っており、棒締め・試し舁きの模様を取材していました。
棒締め後には、山小屋から山笠台を引き出し、試し舁きが行われました。
午後からは飾り付けが行われました。午前中に搬入された人形を山小屋へ運び込み、亀田人形師が山笠台に上がって人形に各パーツを取り付けていきました。
そして、本日7月3日(日)午前9時より、昨日出来上がった舁き山に御神入れが行われました。神を山笠に入れ、これをもって山笠は「ご神体」として取り扱われるようになります。
じっと舁き山を見据える一田総務の顔がとても印象的でした。
櫛田神社の神職により舁き山が祓い清められ、最後に一田総務が玉串奉奠を行いました。