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櫛田神社の棒締めが行われました

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本日6月4日(土)、櫛田神社の棒締めが行われました。例年であれば6月中旬に行われるのですが、今年はライオンズクラブ国際大会があるため早めのスケジュールに変わっています。
天気は雨予報。朝からどんより、ポツポツと雨粒が落ちる天気の中、棒締めが行われました。

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入り口近くに櫛田神社の飾り山に使う舁き棒が「ウマ」と呼ばれる棒を置く台に置かれていました。まずは一年の汚れや埃を洗い落とします。棒の次は山笠台に載せる枝折り(天板)を洗います。

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山笠台は、櫛田神社の総合神庫(倉庫)内にて行われます。まずは火打ちに縄を掛けていきます。

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そして、山笠台と舁き棒を固定し「緩衝材」の役割も担う八文字縄を掛けていきます。

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八文字縄を掛け終わると、いよいよ棒締めです。洗った舁き棒を、表・裏、棒の順番を確認しながら、一本一本山笠台に載せていきます。載せた後は棒がしっかりまっすぐに並んでいるか、チェックをして調整します。

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手早く麻縄が棒に掛けられ、今年最初の棒締めがスタート。「棒締めたー!」の掛け声に合せて、縄を締め上げるおやし棒に力が入れられ、ギリギリという音を立てて縄が締まっていきます。

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棒締めが終わりに近付くと、山大工が棒縄と即席の舁き縄を作ります。これができあがると、いよいよ棒締めも終わりとなります。

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11時半に棒締めが終了。出来上がったばかりの山笠台を、神庫から雨脚が少し強まった外に運び出します。いよいよ、試し舁きが行われます。この時、駐車場になっている清道には2台の観光バスが止まっていたのですが、試し舁きのために場所を移動してもらうことに。

これまでの櫛田神社棒締めの時期は、この場所はすでに桟敷席の建設が始まっており、試し舁きは櫛田神社の裏手で行っていました。しかし、今年はスケジュールが早いため、「清道入りでの試し舁き」という、おそらく今後は見ることが出来ないのではないかという珍しい試し舁きが実現します。

突然始まった試し舁きの様子に観光客も興味津々。棒締めを行った男衆も、一年ぶりの舁き棒の感触に笑みが絶えません。

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「5秒前!」の合図と共に、櫛田神社入り口から清道旗・・・の場所に建っている鯉のぼりを目がけて、試し舁きがスタート。

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雪駄姿や靴の人が多いため、砂地に足を取られ、雪駄の鼻緒が切れる人も。「やっぱり地下足袋って凄いわ、滑らないんだもん」と改めて地下足袋の力を再認識する人もいました。それでも21秒の記録に、全員から笑いがこぼれます。
試し舁きはもう一回行われました。スマートフォンを落とす人もいる中で、次は19秒と20秒切りにどっと笑いが上がりました。

この光景を見ていた観光客から、その迫力とスピードに歓声が上がりました。

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山笠台はそのまま山小屋の中に収められ、据えられました。