博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

山留め(やまどめ)

漢字で書くと「山」を「留める」場所。つまり、山笠のスタート地点。
櫛田神社横の塀には「山留め」と書かれた石板が飾られており、その石板に彫られている矢のイラストの場所が山笠のスタートラインとなる。
場内アナウンスでは「●番山笠 ●流、山留めに入りました」というアナウンスでよく耳にする山笠用語である。

7月に入るとこの場所に櫓が建てられ、追い山ならし・追い山の日には紐付きの竹竿が渡される。この竹竿はスタートの号砲と同じ意味のもので、紐を引くと上に撥ね上がるような仕組みになっている。
舁き山は、棒鼻と竹竿を合わせて据えられ、スタート待機状態となる。このスタート待機状態になる事を「山留めに入る」と呼ばれる。
放送席からアナウンスされる舁き出しのカウントに合わせ、さっと竹竿が跳ね上がったら勢いよく舁き山が飛び出していく。