博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

追善山(ついぜんやま)

去年の山笠以降に亡くなった山笠の功労者を弔う儀式。『弔問山』とも呼ぶ。

13日の集団山見せから戻り手打ちが終わった後、物故者の家の前に舁き入れ、家の前に設けられた祭壇の前で、物故者への感謝と冥福を祈って「祝いめでた」を唄って手一本を入れる。流によっては11日の朝山や他流舁の際に行う場合もあり、また作法も山ゆすりを行ったりするなど各流でそれぞれの違いがある。

全国的に見て亡くなった方に祝い唄を贈るという風習は珍しいらしいのだが、山笠が好きだった故人なら山を前に陽気に弔ってもらった方が喜ぶという博多っ子の粋な計らいである。

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