博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

鉄砲(てっぽう)

「台上がり」が持つ指揮棒で、直径6〜7cm、長さ40〜50cmほどの麦藁の束を祇園宮の神紋が入った赤色の布で包んだもの。『鉄砲袋』『手法袋』とも呼ばれる。

山台の杉壁の要所要所に取り付けられており、また台上がりが手に持って指揮、激励をするために使用される。

その昔、追い山で台上がりが手にした指揮用の『舁き縄』を勢い余って飛ばしてしまい、素手では格好が付かないので杉壁の鉄砲を引き抜いて代用した。それ以来、追い山では棒さばきや台上がりが鉄砲を持って舁き手を激励するようになった・・・と言われている。