博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

小屋入り(こやいり)

山笠台を組み立てる為の部材や縄を並べ、山笠台作りの安全を祈願する神事。流によっては、小屋の幕や外壁、行事内で使う道具なども一緒に祓い清める。
行う場所は流によって異なるが、山小屋の予定地や山大工の工房などで行うことが多い。

神事の後、お払いをした部材を使って熟練の山大工達や日雇(ひよかた)が山笠台の基本部分を組み立てる。
山笠台の組み立てには釘を一切使わず、稲縄、麻縄を駆使して美しく、かつ堅牢に山笠台を組み上げていく。 周囲には注連縄を張り「●番山笠●流」の割り札を立てて神域化する。

その昔は「不浄の者入るべからず」(=女人禁制)の割り札も立てていたのだが、女性を蔑視したものという声が上がり、平成15年よりこの立て札を全廃した。