舁き山、飾り山のタイトルの事。
舁き山、飾り山笠の標題は、標題は古文に詳しいお寺の住職などに考えてもらうケースが多く、この標題を決めてから、内容に取りかかるケースがほとんど。
なお、流全ての標題を書いた物を「番付」という。
標題は、文字数を3、5、7・・・と奇数で表現するのが慣わしとなっている。
#「長政博多入」(5文字)
#「武士向月祈命運」(7文字)
表題の最後に「勲(~之武勲)」「誉」の文字が多いのは、これらの文字を足すことで文字数を合せやすいため。
#「季長元寇之武勲」
#「天下布武誉」
ここ近年、標題を付ける人の頭を悩ませるのが、飾り山の見送りに登場するようになったテレビアニメなどのタイトル。偶数の場合は「ー」を消したり「!」を加えたりして調整するなど、苦労しているとか。
#「ワンピース」(5文字)
#「アニメ美食屋トリコ」(6文字+3文字)
(「美食屋トリコ」だと偶数のため、「アニメ」を足して奇数に)
明治18年(1885年)に書かれた「松囃子・山笠記録」(山崎籐三郎著)によると、現存する最古の標題は、寛文旧年(1669年)の標題である。標題は以下の通り(地名は当時の地名)。